手軽さ重視のキットで自作する
自作キーボードという沼に入るのに、いきなり難度の深い所に飛び込むのはリスクが高い。オープンソース系キーボードは魅力だが、難度の低い自作キーボードキットにも注目しよう。はんだ付け道具一式と作業する手間はかかるが、オープンソース系キーボードよりはずっと手軽かつ洗練されている。
前述のGH60クローンだと標準で61キーあるため、はんだすべき箇所はその2倍の122ヵ所。この数値を見てちょっとしんどい、はんだ付けをやり遂げる自信がないというのなら、キー数の少ないマクロパッド、あるいはテンキーの自作キットもいいだろう。
だがキーボー道を極めんとするなら、マクロパッドではなく普通のキーボードに挑戦したい。
キーボードの自作キットも各社から出ているが、前述のGH60クローンは規格がほぼ共通化されているので、組み合わせられるパーツも豊富。これに合わせる英語Poker配列仕様のキーキャップもそれなりに入手性が高く、複雑なことを考えなくていいのだ。
上の図はGH60クローンを構成するパーツだ。まずは各パーツがどんな役割を担っているのか、どういったものを選べばよいのかをまとめてみたい。
手始めに自作キーボード関係の販売業者をあたり、情報収集を行なおう。一番手っ取り早いのはAliexpressにショップを構えている業者だ。妙ちきりんな和訳、あるいは英語のページを突破する必要があるが、そう難解ではない。不良品や出荷遅延事故が発生した時はある程度のコミュニケーションが必要なことだけは覚悟しておこう。
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