高信頼&高拡張性のインメモリコンピューティングプラットフォーム
48TBメモリと99.999%可用性「HPE Superdome Flex」国内発売
2017年12月15日 07時00分更新
日本ヒューレット・パッカード(HPE)は12月13日、モジュラー型インメモリコンピューティングプラットフォーム「HPE Superdome Flex」を国内発売した。シングルシステムで最大48TBメモリ、32ソケットを実現する拡張性と、99.999%の高い可用性を実現するRAS機能が特徴。
Superdome Flexは、5Uサイズのモジュラー1つからスモールスタートできるインメモリコンピューティングプラットフォーム。ノードコントローラーを介して最大8台のモジュラーを接続可能にする独自テクノロジー「Superdome Flex Gridコネクション」により、最大32ソケット(896コア)/48TBメモリをシングルシステムとして利用できる拡張性を備える。
一方で、x86ミッションクリティカルサーバーのSuperdome Xで培ってきた「メモリ障害復旧(MCA Recovery)」「I/Oエラーリカバリ(PCIe Live Recovery)」「物理パーティション(nPars)」などの信頼性/可用性/保守性機能(RAS機能)も備える。これにより99.999%の可用性を実現する。
HPEではSuperdome Flexを、「SAP HANA」や「Oracle DB In-memory」「Microsoft SQL Server」、さらにインメモリHPCなど、ミッションクリティカル用途向けのインメモリコンピューティングプラットフォームとして位置づけている。希望小売価格(税抜)は1490万5000円から。
HPE ハイブリッドIT製品統括本部 統括本部長の本田昌和氏は、Superdome Flexは、HPEが買収したSGI製品のHPC領域における圧倒的な拡張性と、Superdome Xで培われた高い信頼性を併せ持つ製品であることを説明。“mode1/SoR”と“mode2/SoE”のワークロードへの対応を求められる現在のエンタープライズにおいて、その中核をなす「ダイナミックデジタルコア」になると語った。
また発表会には、ゲストとしてSAPジャパン バイスプレジデントの鈴木正敏氏も出席した。HPEによると、現在、SAP HANAプラットフォームのおよそ50%はHPEのハードウェア上で稼働している。鈴木氏は、HANAの導入社数がグローバルで1万8000社以上になり、「キャズムを超えたと言ってよいのでは」と語る。そのうえで、HANAはハードウェアに「広大なメモリ領域」「高速なCPU性能」「スケーラビリティと高可用性」を要求するテクノロジーであり、新しいSuperdome Flexには大きな期待があることを語った。