このページの本文へ

「共有メモリ型」で最大64TBに対応、計5機種を展開

日本SGI、巨大なインメモリ空間を構成できるサーバー新製品

2015年08月26日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 日本SGIは8月25日、最新のXeon v3プロセッサを搭載した共有メモリ型サーバーのハイエンド新製品「SGI UV 3000」、およびエントリー新製品「SGI UV 30」を発売した。同時に既存のミッドレンジ製品「SGI UV 300/30EX」にも同プロセッサを搭載して性能強化した新モデルを追加し、シリーズの製品ラインアップを強化する。

 昨今、ビッグデータの活用が活発となっており、瞬く間に大量に生成されるデータをリアルタイムに解析・処理するインメモリコンピューティングへの期待が高まっている。SGIでは、64TBという広大なメモリ空間を最大限活用しながらも、シンプルなアプリ開発や運用を可能にする共有メモリ型システムの開発を進めてきた。今回のラインアップ強化により、科学技術計算分野から産業分野に至るまで、複雑な問題の解決やビッグデータ解析をサポートする高速・高性能な計算プラットフォームを提供するとしている。

 SGI UV 3000は、既存のSGI UV 2000の上位となるハイエンドモデル。最大16コアのXeon E5-4600 v3をシングルシステムとして最大256ソケット搭載できる。新しいプロセッサにより、同時命令実行数はSGI UV 2000の2倍に。また、40%高速化されたDDR4 SDRAMを64TBまで搭載できるため、大規模で高速なインメモリシステムが構築できるという。

 ノード間転送技術としてSGI独自の「NUMAlinkインターコネクト」を実装。ノードごとに搭載されたメモリを単一の巨大なメモリ空間として利用できる。計算集中型で高速なアルゴリズム処理が必要な科学シミュレーション、CAE(計算機支援工学)、CFD(数値流体力学)などに最適とのこと。

SGI UV 3000

 もう一方のSGI UV 30は、既存のSGI UV 20の後継となるエントリーモデル。高さ2Uのラックマウント型サーバーで、小規模なHPC用途や開発機として最適。Xeon® E5-4600 v3を最大4ソケット、共有メモリ(こちらもDDR4 SDRAM規格に対応)は従来比2倍の最大3TBまで搭載できる。

 税抜価格は、SGI UV 3000が7428万6000円、SGI UV 30が460万9000円。

 これら新製品に加えて、SGI UV 300と同 30EXでは、最大18コアのXeon E7-8800 v3を搭載した新モデルを追加する。

 同 300では、従来モデル比で、シングルシステムとして搭載できる最大ソケット数が2倍の64ソケット、最大メモリ容量も24TBから64TBに引き上げられている。NUMAlinkインターコネクトにも対応し、ラック2台の構成で64TBの共有メモリまで搭載できるのは、ハイエンドモデルと同様だ。データ集中型でI/O負荷が大きいデータ解析、ビジュアライゼーション、リアルタイムストリーミングなどに最適とのこと。

 SGI UV 30EXは、同 300の1シャーシモデルで、高さ5Uのラックマウントサーバーに、同プロセッサを最大4ソケット、共有メモリを最大6TB搭載できる。

 税抜価格は、SGI UV 300が2493万8000円、SGI UV 30EXが1374万5000円。

 今回の発表でSGI UVシリーズは計5機種展開となり、すべての機種がSUSE Linux EnterpriseまたはRed Hat Enterprise Linuxで稼働する。

■関連サイト

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    sponsored

    60年の時を超え「COBOL」がGitHub Copilotでよみがえる 勘定系アプリの“超難関”モダナイに7社が挑戦

  2. 2位

    ビジネス・開発

    富士ソフトがエンジニア1万人超を「AIネイティブ」化 実装力を武器にフィジカルAIなど3本柱に注力

  3. 3位

    ITトピック

    IT技術者の8割超「AI生成コードには人間のレビューが必要」/「偽・誤情報を見破れる」と自信を持つ人はICTリテラシーテストの正答率が低い、ほか

  4. 4位

    ITトピック

    実用化が楽しみすぎるスマート技術たち 「長距離ワイヤレス給電」から「室内向け太陽電池」「超音波センサー」まで

  5. 5位

    sponsored

    「現場に行くのが当たり前」を変えたアズビルのリモート調整 効果はプライスレス

  6. 6位

    TECH

    攻撃するAIと防御するAI 日本企業のセキュリティ対策にいま何が必要か?

  7. 7位

    デジタル

    東京タワー相当の紙を“完全撤廃” 点検業務をkintone化した“現場ファースト”な改善術

  8. 8位

    デジタル

    IoTデバイスをサイバー攻撃から守る IoT向けゼロトラストの“3つのアプローチ”

  9. 9位

    ビジネス

    開発案件の立ち上げを「60分から1分」に ソースコード管理も一本化したKDLのBacklog活用術

  10. 10位

    ITトピック

    6.4万人の熱狂をAIが導く FIFA W杯全スタジアム「デジタルツイン」化が変えた観戦体験

集計期間:
2026年07月21日~2026年07月27日
  • 角川アスキー総合研究所