IFA 2017レポート 第27回
つくった3DデータはSNSに投稿・3Dプリンターで出力可能
単眼カメラで3Dスキャン! Xperia XZ1シリーズの新機能「3D Creator」がスゴい
2017年09月07日 17時00分更新
ARアバターの作成や3Dプリンターでのプリントなどが可能
3D Creatorで作成した3Dモデルをどのように活用するのか。単に3Dモデルがつくれるというだけでは、あまりおもしろみがないが、そこはいろいろと楽しめるような機能が盛り込まれている。
まずは、3Dアバターを作成する機能。スキャンした顔のデータをいろいろなアバターの顔の部分に貼り付けることで、自分だけのオリジナルアバターを作成。AR機能も活用しつつ、現実世界の中にアバターを配置して踊らせたり、写真や動画を撮影するなどして楽しめる。
また、そのアバターを使ったオリジナルステッカーも作成できるようになっている。もちろん、それら機能で作成した写真や動画、ステッカーはSNSなどでシェアできるので、友人などと楽しむことも可能だ。
そのほか、作成した3Dモデルを利用して3Dプリンターで3Dプリントすることも可能となっている。
将来はさまざまなプラットフォームとの連携も考えているという。たとえば、PlayStation 4などのゲームプラットフォームや各種VRプラットフォーム、ARプラットフォームなどとの連携を想定しているとのこと。
実際に、PlayStation 4のPlayStation VRに用意されている「VRSocial」に3D Creatorで作成した3Dモデルを転送して活用したり、マイクロソフトの「Hololens」との連携といったデモも紹介された。
今回、XZ1およびXZ1 Compactに3D Creatorを搭載したのは、3D Creatorの技術が十分に活用できるレベルまで成熟したことだけでなく、VRやARの世界が広がりを見せていて、活用できる場面が増えてきたことも、大きな要因になっているという。
そして、VRやARの業界からもかなりの問い合わせがあるそうだ。「楽しく使ってもらえなければ意味がない」とは担当者の言葉だが、3D Creatorは今後の展開も含めて十分に期待できる機能と言えそうだ。
高速連写中のピント追従や
プリディクティブキャプチャーは笑顔もとらえるように進化
カメラ機能では、高速連写や「プリディクティブキャプチャー(先読み撮影)」機能の進化が実現されている。
高速連写は、一般的には最初に測距したピントそのままで連写が続くものがほとんどとなっているのに対して、XZ1とXZ1 Compactでは、連写中も動いている物体を認識して、その物体に撮影1枚ごとにピントを合わせるようになっている。
高速で移動してくる物体を連写しても、最後まで移動している物体にピントが合うため、走る子どもや電車などの撮影時にかなり有効な機能と言える。
また、Xperia XZs/XZ Premiumで搭載されたプレディクテブキャプチャーは、シャッターを切る5秒前から裏で撮影を開始しておき、動く物体がフレーム内にしっかり収まっている瞬間をお勧めしてくれるという機能だった。
それに対し、XZ1とXZ1 Compactでは、人の笑顔を認識して、笑顔の瞬間をオススメしてくれる機能が追加された。
たとえば、子どもの写真を撮影するときなど、笑顔の瞬間を撮りたくてもなかなかタイミングが合わないことも少なくないが、XZ1/XZ1 Compactなら、プレディクテブキャプチャー機能によって笑顔のタイミングの写真をバッチリ残せる。これも、貴重な瞬間を失敗なく写真に収められるという意味で、かなり有効な機能に進化したと言えるだろう。
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