基礎知識から選び方まで! iPhoneで使うBluetoothオーディオ 第3回
トレンドはコンパクト! iPhoneと一緒に使いたいBluetoothスピーカーを紹介
2017年09月01日 12時00分更新
iPhoneで快適な音楽再生を楽しむならば、ぜひとも検討したいBluetoothオーディオ機器。今回は、今やカジュアルな音楽再生の主流とも言えるBluetoothスピーカーを取り上げる。
このほか、Bluetoothを使う上で知っておきたいポイントや、スマホ以外との組み合わせなども紹介していこう。
Bluetoothスピーカーの旬はコンパクトタイプ!
Bluetoothスピーカーが現在のような人気アイテムとなったのは、第1回でも触れているように、アップルがiPhoneでDockコネクターを廃止したのがきっかけのひとつ。
接続端子に依存せず、メーカーやカテゴリーを問わず多くの情報/IT機器と接続できるBluetoothの汎用性の高さが注目されたのだ。
結果として、音質が悪いと言われてきたBlutoothスピーカーは競うように高音質化が進んでいき、実用上音質劣化は気にならないと言えるレベルにまで到達した。
ここでのBluetoothの進歩があったからこそ、(さらなる小型化という課題はあったが)Bluetoothヘッドホン/イヤホンの人気上昇にも繋がったと思う。
もちろん、Bluetoothスピーカーといってもさまざまなものがあり、サイズ感や出力も違う。大きいものを選べばそれだけ迫力は増すのだが、現在売れているBluetoothスピーカーはコンパクトなものが大半となっている。
最近はコンパクトでも迫力のある音を再生できる高性能なスピーカーが多いためだろう。
コンパクトサイズながらもパワフルな音が楽しめる
ソニー「SRS-XB20」
今おすすめのBluetoothスピーカーは、ソニーの「SRS-XB20」(実売価格 1万2000円前後)だ。横幅19.8cmで重量約590gと片手で軽々と持てるコンパクトサイズのモデルだ。
42mm口径のフルレンジスピーカーが2個と、前と後ろに低音を増強するパッシブラジエーターを1個ずつ装備した構成で、コンパクトサイズながらもパワフルな低音を実現してる。さらに低音を強化する「EXTRA BASS」ボタンも装備する。
オーディオ技術としては、独自のデジタルアンプ「S-Master」や圧縮音源の失われた高音域を復元する「DSEE」などを搭載。SBC、AACといったコーデックに加え、高音質コーデックのLDACにも対応している。
このほか、最長12時間再生の長寿命バッテリー内蔵、IPX5相当の防水性能を持つ(浴室や水辺など、水がかかるような場所でも使用可。ただし長時間の水没不可)。
楽しい機能としては、再生する音楽に合わせて点滅するライティング機能。複数の対応Bluetoothスピーカーと同時に接続してたくさんのスピーカー(最大10台)での再生ができるワイヤレスパーティチェーンといった機能、SRS-XB20を2台使ってステレオ再生が行える「Speaker Add機能」などがある。
実際にその音を聴いてみたが、見た目のサイズよりも低音感はパワフルで、出音の勢いもよく、元気のいい音だ。
といっても、ガチャガチャとにぎやかな鳴り方ではなく、アコースティック楽器はナチュラルに再現する素性のよさもある。
音の粒立ちのよいくっきりとした音だが、細かな音や響きの余韻などもきちんと出てくる。だから、クラシックを聴いても、オーケストラの雄大なスケール感と各楽器の自然な音色を十分に楽しめる。強いていえば、一体型のため音の広がりや音場感はやや小粒になるが、そんな場合は2台でステレオ再生すればいい。
女性ボーカルでも、高い声まできれいに伸びるし、スカっとしたヌケのよい音だ。溌剌とした明るい表情で楽しく聴ける音になっている。
Bluetoothとスマホがあれば、手持ちの音楽の再生はもちろん、Spotifyのような定額制音楽サービスやインターネットラジオなど、手軽にさまざまな音楽が楽しめてしまう。人気が高いのも納得できる魅力的なアイテムだ。
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