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基礎知識から選び方まで! iPhoneで使うBluetoothオーディオ 第2回

今iPhoneで使いたい! 旬なBluetoothヘッドフォン/イヤフォンをタイプ別に紹介

2017年08月31日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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 iPhoneやスマホで手軽に音楽を楽しむアイテムとして注目されているBluetoothオーディオ。最新の製品はいくつかのトレンドがあり、使い勝手も異なる。そこで、Bluetoothヘッドフォン/イヤフォンで最近注目を集めている製品をタイプ別に紹介していく。具体的には、イヤフォンが「完全ワイヤレス」「左右ケーブル接続型」、ヘッドフォンが「オーバーヘッド型」「ノイズキャンセリング型」の4つだ。

ヘッドフォンまで左右独立の完全ワイヤレス!!

完全ワイヤレスタイプのメリット/デメリット

メリット:今までにない軽快さ。収納ケースが充電器を兼ねていて使い勝手もいい

デメリット:連続再生時間の短さ。極めてコンパクトなため、音質も少々不利

 今、最も話題なのが完全ワイヤレスタイプだ。完全ワイヤレスとは、イヤフォンの左右のユニットがケーブルでつながれておらず、物理的に独立したタイプのこと。イヤフォンということもあり、指先ほどの大きさのユニットが2つという構成だ。

 このタイプでもっとも有名なのが、アップルが発売している「AirPods」だろう。iPhoneに付属のEarPodsをワイヤレス化したモデルで、外観はまさしくケーブルのないEarPodsだ。

アップルの「AirPods」

アップルの「AirPods」

 このタイプは、ケーブルがまったく存在しないという点では実に軽快だ。ちょっと遠目から見たらイヤフォンをしていることさえ気付かれないだろう。

 外見も今までにないスタイルだけに、使い勝手もずいぶんと異なる。そのあたりを最新かつおすすめモデルであるERATOの「Apollo7s」(実売価格 4万円前後)で説明していこう。

軽快さではNo.1 3Dオーディオ機能も備えるERATO「Apollo7s」

付属のケースにセットした「Apollo7s」。この状態で充電が行なわれる

付属のケースにセットした「Apollo7s」。この状態で充電が行なわれる

 Apollo7sの外観は、まさしくケーブルのないハウジングだけのイヤフォンだ。これだけだと、外したときに紛失してしまいそうに感じる人も少なくないだろう。

 完全ワイヤレスのタイプは比較的高価格のモデルが多いのでますます心配になる。そのため、というわけではないのだが、完全ワイヤレスのモデルはイヤフォンを収納するケースが必ずセットになっている。

付属のケース。ケースのバッテリーへの充電はmicroUSBケーブルでACアダプターと接続して行なう

付属のケース。ケースのバッテリーへの充電はmicroUSBケーブルでACアダプターと接続して行なう

 使わないときはここに収納すれば紛失の心配も減るというわけだ。そして、ケースが充電器も兼ねている。モデルにもよるが、Apollo7sのケースはイヤフォンを2回分充電できるバッテリーを内蔵している。使わないときに収納しておけば、その都度充電もされるというわけだ。

 ちなみに、連続再生時間は最大3時間とちょっと短め。このため、ケースが充電器を兼ねるというのは必須だろう。

 完全ワイヤレスのタイプの気になる点のひとつがこの連続再生時間がやや短いこと。小さいハウジング内部にバッテリーを収めなければならないので仕方がないのだが、四六時中音楽を聴きっぱなしという人だと少々充電が面倒かもしれない。

装着イメージ。ケーブルがなくなっただけで随分とすっきりとした印象になる。カナル型なので耳の穴の中にすっぽりと収まってしまう

 実際に使ってみたが、ペアリングは左右のどちらかで行なうだけでよく、操作や設定の煩雑さはない。

 サイズはコンパクトで耳から飛び出す部分もほとんどないので、実に軽快。あまりにも軽快なので、そのままポロリと落ちてしまいそうな気もする。このあたりは人によって印象は変わると思うが、イヤーチップのサイズをきちんと合わせてぴったりと合うようにすることが大事だと感じた。

 音を聴いてみたが、中音域中心の聴きやすいバランスで、低音感もそれなりにある。特に女性ボーカルの声がナチュラルで気持ち良い再現だ。

 高音の伸びはやや物足りないが、そのぶん穏やかで聴き心地がよい。大編成のオーケストラでもたくさんの楽器が鳴ったときなどはやや細かな部分が不足するものの、主旋律はなめらかに再現されるし、スケール感もなかなかのもの。

 また、Apollo7sには3Dサラウンド機能もあり、イヤフォンのボタン操作で3D/3Dワイド/通常と切り替わる。3Dは広がり感が増し、より解放感のある音になる。3Dワイドはやや人工的な感じもあるが、フワっとした感触は軽快な完全ワイヤレスタイプに近いもので好ましい。

 高域の細やかさや音数といった情報量という点では、極めて小さなボディーにBluetoothユニットを内蔵するため、少々もの足りない部分はある。

 聴きやすい音にまとまってはいるが、高音質を追求するのはちょっと厳しいと感じた。しかし、この軽快さは今までにないもので、音質よりも気軽さを優先する人ならば魅力は大きいだろう。

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