第8世代でCore i5が6コア化
Core i3はついに4コア化
8月21日に発表されるのは、Core i7-8700/8700K、Core i5-8400/8600K、Core i3-8100/8350Kの6製品と見られている。スペックもわりと明確にわかっており、例えばCore i7-8700Kであれば6コア/12スレッド構成で3次キャッシュは12MB。ベース周波数は3.7GHz、ターボ時最大4.3GHzと伝えられている。
価格は現時点では不明であるが、おそらくRyzen 7 1800Xと同等レベルになるだろう、という話である。一応このスペックが聞いた範囲では一番新しいものではあるのだが、最終的な発表までにまだ若干変動する可能性があるとのこと。このあたりはギリギリまで調整をかけるつもりらしい。
Core i5も6コア化され、ただしハイパースレッディングは無効化。そして大きな変更はCore i3で、これがついに4コア化された。従来のCore i5のスペックがCore i3に落ちてきた格好だ。これにより、Pentium/Celeronとの差別化が明確にできたという副産物もあった。
8月21日には発表されず後追いになる模様だが、Pentiumは2コアながらハイパースレッディング有効、Celeronは2コアでハイパースレッディング無効になったらしい。したがって、全体的に性能の底上げが図られている。
他に細かいところでは、ついにDDR3Lのサポートが削られる模様だ。主にPentium/Celeron向けにKabyLake世代でも引き続きサポートされていたDDR3Lだが、すでにDDR4の価格がDDR3Lを完全に下回っており、おまけに同じ動作周波数ならDDR4の方が省電力とあれば、もうサポートする必要性がほとんどない。しかもプラットフォームが変わるとあれば、DDR3Lのサポートを継続する理由が思いつかないだろう。
LGA1151v2は従来のLGA1151と互換性なし
さて、そのプラットフォーム。パッケージそのものは同じく1151padのLGAであるが、従来のLGA1151と互換性のない、LGA1151v2に切り替わる模様だ。この新プラットフォームは、同じく第8世代としてモバイル向けに提供されるCannon Lakeと互換性があるそうだ。
となるとマザーボードを交換しなければならない理由は、例えばCannon Lakeが必要とするVRMの電圧レンジが従来のLGA1151ベースでは合わない、といったことだろう。
チップセットもIntel 300シリーズが新たに投入されるが、このIntel 300シリーズの新機能として伝えられているのは、USB 3.1 Gen2(つまり10Gbps)のコントローラーが内蔵されること程度でしかない。
マザーボードメーカーとしては新しく製品が売れるチャンスということで、それはそれでいいのだが、問題はほとんどのマザーボードメーカーが今年の第4四半期頃にサンプル出荷を予定していることで、これを前倒ししたという話が一切聞こえてきていない。
Core i9にしてもThreadRipperにしても、COMPUTEXのタイミングでわざわざマザーボードが展示されていたことを考えると、もし8月21日にCPUの出荷が開始されるとしたら、もうとっくにマザーボードのサンプル展示が終わっていないとおかしい。
ここから考えて、実際のCPUの出荷はもっと後(下手をすると10月以降?)にずれるのではないかというのが筆者の想像である。このあたりは8月21日に明らかにされることになるだろう。
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