本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第12回は、スマホに届いたPDFファイルをアプリで開いてみる。

スマートフォンでももちろんPDFファイルを閲覧できる。今では標準機能で閲覧することくらいは可能だが、いろいろな操作を行なうならやはり「Adobe Acrobat Reader」を利用したい。アプリは無料で利用できるうえ、「Acrobat DC」のアカウントでサインインすると、PDFの変換・編集・署名機能などが利用できるようになる。
今回は、スマホに届いたメールに添付されている、パスワードで保護されたPDFファイルを「Adobe Acrobat Reader」で開く方法を紹介しよう。PDFファイルの暗号化については「第4回 PDFファイルに印刷禁止やコピー不可のセキュリティをかけてみる」を参考にして欲しい。
まずは「Adobe Acrobat Reader」をインストールしたら、「Acrobat DC」のアカウントでサインインする。iPhoneアプリの場合は、その後、メール画面で添付されているPDFファイルを長押しすると、共有メニューが開く。選択肢のアプリは左右にスクロールできるので、「Adobe Acrobatにコピー」という項目を探そう。あまり右側にあるようであれば、設定画面の「その他」で表示場所を移動できる。
「Adobe Acrobatにコピー」をタップすると選択しているPDFファイルが「Adobe Acrobat Reader」にコピーされ、表示される。その際、暗号化されているPDFファイルならパスワードを求められるので入力しよう。そうすればPDFが表示され、閲覧したり注釈を付けたりするのも自由自在だ。
Androidアプリの場合も、メールアプリからPDFを開くアプリの選択肢が表示されるので「Adobe Acrobat」を選ぶ。iPhoneアプリと同様、暗号化されているPDFファイルの場合はパスワードを求められる。
編集したり注釈を付けたPDFファイルを送り返すのも簡単だ。共有メニューを開き、起動するメールアプリを選択すればいい。大きなファイルなら「第10回 Acrobat DCでサイズが大きいファイルを送信する方法」で紹介したように、Document Cloudにアップロードし、そのダウンロードURLのみをメールで送信することもできる。iPhoneでは「リンクを共有」、Androidでは「Document Cloud リンクを共有」をタップすればいい。

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