このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第178回

ドコモ「MONO」にSIMフリー、安価が特徴のスマホの速度はどう?

2017年03月06日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

スクロール操作は僅差の戦い だがまたMONOが勝利!

 続いてメールを500通受信しておき、上から下へ一気にスクロール、500通目に達するまでの時間をチェックする。これも各機種3回ずつ行なう。使用アプリはGmailで、3機種とも同じアカウントでメールを受信しておいた。片手で操作し、時間はストップウォッチで計測している。

  MONO g07 SHINE LITE
最速タイム 3秒38 3秒70 3秒62
平均タイム 3秒57 3秒83 4秒58

 これまた勝利したのがMONO。今回は3機種とも良い勝負だが、最速タイム、平均タイムともにわずかにMONOが速い。3機種とも途中で表示を省略しているのだろうが、非常にスムーズに進む。とくにMONOはスクロールだけを見ればとても滑らか。

MONO

g07

SHILE LITE

 g07もスクロールの勢いが強く感じられとてもスピーディーに感じるが、後半一瞬止まる。画面サイズの違いが指の動き、反応にわずかに影響しているのかもしれない。

 SHINE LITEは省略表示にムラがあるのか、それとも指の反応の違いなのか、一気にスクロールするときと、若干スクロールが終わるまでに時間がかかるときがあり、5秒台という結果が1度あった。とはいえスクロールだけを見れば他の機種とあまり差はなかった。

  MONO g07 SHINE LITE
入力プログラム iWnn IME Ver.2.7.2 Google日本語入力 2.18 Google日本語入力 2.18
最速タイム 38秒51 1分2秒7 51秒12
平均タイム 56秒21 1分39秒67 58秒24

片手での文字入力はコンパクトなMONOの得意分野!

 今回は通信速度テストは行わないので最後は文字入力テスト。いつものように以下の文章を片手操作で3回入力、そのタイムを競う。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 使用アプリはGmailで、新規作成画面を使う。フリック入力で、予測変換は使わず、全文入力して通常変換を行なう。

 結果、またもMONOが勝利。最速タイムも平均タイムも1位だ。やはりコンパクトなサイズ、小さな画面のおかげでキーボード全体に指が届きやすい。とはいえ1回目は押し間違いも多かったのだが、すぐに慣れ、最速30秒台で入力ができた。これまでテストしてきた機種と比べても30秒台なら“速いスマホ”の範疇に入る。

 2位はSHINE LITE。MONOと同じく画面サイズや本体サイズがほどよく、無理なく指がボタンに届く。ただ「あ」のボタンだけは微妙に指が届かないのか、それともタッチパネルの反応の問題か、誤入力が多い。このタイムロスが響き50秒台にとどまった。

 そしてg07が1分を切ることができず3位。やはり画面/本体が大きいと片手操作では不安定。変換候補や数字キーに指が届きにくく、またしっかり握れないため、本体が傾き縦横画面の切り替えが起きてしまった。キーボードのカスタマイズ、設定変更でタイムは縮むだろうが、g07については両手操作が現実的だ。


MONOが完勝! 操作性◎ スピーディーに使えそう

 というわけでMONOがすべてのテストでリード。ベンチマークとスクロールテストでは僅差だったものの、文字入力で差をつけた。片手操作でサクサク使いたいなら、この3機種中ではMONOがリードしていると言える。

 ベンチマークではMONOを追随していたg07だが、文字入力で大きく後れをとった。もっとも「両手操作で問題ない」のなら気にならない。前回の結果、特に料金を踏まえて「いまだg07優勢」と考える人は多いはず。

 SHINE LITEはベンチマークで大差がつき、スクロール、文字入力も特別に良い結果とはならなかった。スペック面で見ても、どうしても差があるので3位が定位置になってしまいそうだが、カメラ、スタミナ比較ではまだまだわからない。次回以降をお楽しみに。


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン