松岡禎丞「幸せな現場でした!」興収・動員ともに1位で大ヒット上映中『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』初日舞台挨拶開催
2017年02月22日 19時00分更新
初のオリジナル劇場版となる『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』がいよいよ2月18日から公開された。本作ではAR情報端末《オーグマー》を用いた拡張現実空間で行なわれているゲーム≪オーディナル・スケール≫に隠された陰謀に立ち向かう、キリトやアスナたちの活躍を描いている。
原作者の川原 礫さんが完全書き下ろした本作では、劇場版オリジナルキャストとして神田沙也加さん、井上芳雄さん、鹿賀丈史さんが参加。それぞれ物語のキーとなる役を演じている。
公開初日となった2月18日、新宿バルト9にてキリト役の松岡禎丞さん、アスナ役の戸松 遥さん、ユナ役の神田沙也加さん、エイジ役の井上芳雄さん、重村役の鹿賀丈史さん、伊藤智彦監督が登壇し、1回目の上映直後の興奮さめやらぬなか、舞台挨拶を開催。本作にまつわるトークショーが行なわれた。
終映直後、大きな拍手がわきあがった劇場内にキャスト・監督が登壇すると、井上さんが「熱気が違いますね」というほど場内はヒートアップ。鹿賀さんも「普通の映画とは違う熱さを感じる」と、集まったファンの熱い思いをその身で感じていたようだ。
今回のキャスティングは、歌を歌うARアイドルのユナ役として神田さんをまず選んだという伊藤監督。さらに、ミュージカル界隈の方々ならアニメにも親和性があるのではないかということで井上さんと鹿賀さんにお願いしたと、その経緯を説明。
神田さんは、マネージャーから今回の話をされたとき、「実は劇場版なんですけど「ソードーアト・オ……」くらいで「やります!」と即答したとのこと。「役も聞かないでやります! と言いました」とオファーされたときの喜びを語った。また、ユナ役として、「劇中で何曲も歌ったことと、梶浦由記さんとコラボできたのがすごくうれしかったので、いい思い出と宝物ができた」と出演した感想を述べた。
ミュージカルを中心に活動している井上さんは「なんで僕なんだろう? これはどっきりなのかな?」と思ったと、オファーされたときのことを振り返りながら、監督のさきほどの説明でそういう流れだったことを知り、「さやかちゃんがたくさん歌ってますしね……でも僕は歌ってませんけど」と場内の笑いを誘った。井上さんが演じるエイジについては「舞台では基本的にいい人しかやらないようにしてるんですが、悪い役もいいなぁと思った」といい、エイジの強さにも驚いたと、演じたキャラをお気に入りの様子だった。
今回声優は2回目という鹿賀さんは、台本を読んで「最初は、これはどういう世界なんだろうと思った」という本作について、「自身の演じる重村の人間性の捉え方や、専門用語が多かったことで基本的に難しかった。でも、できあがってみて、すばらしい世界観が反映されていて、おもしろい作品に出たんだなという喜びがある」と語った。
主役となるキリトを演じた松岡さんは、登壇者の顔ぶれに終始緊張気味。「裏でこんなに緊張する舞台挨拶はないと言ってた」と暴露した戸松さんは逆に、この場の雰囲気を楽しんでいる様子。
本職の声優としてオリジナルキャストの演技について問われた松岡さん。「神田さんは別作品で一緒に出演したころからうまい方だと思っていました。井上さんは、普通だったら1年、2年かけて、段階を踏んでいくところを1回のアフレコで駆け抜けていった」とその演技を高評価。「掛け合いもどんどんやりやすくなって、井上さんの気迫に乗っかっていけた」とコメント。
鹿賀さんについては「最初から完成されすぎていて、掛け合いをして、これは勝てないと思った」と語る松岡さんに、「はたで聞いていても負けてる負けてると思いました」と伊藤監督がアフレコ時の様子を披露。そして松岡さんは、「一生に何回あるかないかという幸せな現場でした」と、鹿賀さんとの共演を振り返った。
戸松さんはオリジナルキャストの3人について「一つのアニメ作品で、ミュージカルや舞台で活躍されている方々と共演する機会はなかなかないので、アフレコを楽しみにしていた」と語り、アフレコ現場を「なるほど、こういうふうに表現されるのかと、すごく勉強になることばかりの現場だった」と振り返りながら、完成した作品内でも「みなさんの声がほんとによくて、なんて素敵な声なんだろうと思いました」と、共演した喜びをかみしめているようだった。
最後に松岡さんから「本作はテレビシリーズからさまざまな過程を経てできた、『SAO』の集大成です。何回観ても、キリトの気持ちであったり、エイジ視点だったり、重村視点だったりと、いろいろな視点で物語を捉えて観ていただくと、新たな発見があると思います」という挨拶の後、伊藤監督から「劇場大スクリーンで観られるアクションシーンやユナの歌唱シーンなど、大スクリーンで観なければという作品を作りました。ディスク販売を待とうという人はぜひ劇場に足を運んで、そのすごさを体感していただきたい」と、映画館で観るために作られた作品という点をアピールし、舞台挨拶を終了した。
(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project