デフォルトでインテル Core i5-6300HQプロセッサーを搭載しながら10万円台という手軽さで購入できる15.6型ノートPC「LIFEBOOK WA2/A3」。自由にパーツ構成を変更できるカスタムメイドモデルだけあって今回のレビューでお借りしたPCはインテル Core i7-6700HQプロセッサーを搭載。さらにハイスペックになっており、その実力が非常に気になるところ。今回は定番のベンチマークテストを実施し、全体的な性能を検証してみた。
まずはマシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」と「3DMark」を用いて、性能をチェックしてみた。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」、「Creative」の2種類のチェックを行なった。
スコアは「Home」が3752、「Creative」が4271となった。このスコアは上位機種とほぼ同じであり、スペックの高さを証明する結果となった。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
GPUのパワー的にはゲーミングPCのような3D性能を望むことはできないが、そのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire Strike」で964、「Sky diver」で4152となった。こちらも上位機種とほぼ同じの高い数値となっている。テストの間に表示される画面の描写では多少カクカクした動きで、3Dグラフィックスを多用するソフトなどは少し厳しいと感じた。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
実際の3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは49.30ポイント、CPUの性能テストでは670ポイントという結果となった。専用GPUを搭載したPCにはかなわないものの、CPU自体は1世代前のCore i7搭載デスクトップPCと同等の性能を持っていることがわかる。
「ドラゴンクエストX」ベンチマーク
それでは実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、ゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマーク。
本機の解像度は1366×768ドットが最大のため、1920×1080では表示できない。「CINEBENCH」の結果も踏まえ、1280×720の解像度で計測した。
フルHDでないこともあるが、標準品質・最高品質ともにかなり高いスコアとなった。ゲームの中では負荷の高くない「ドラゴンクエストX」のようなゲームであれば、非常に快適に遊ぶことができる。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク
高いグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。まずは1360×768・標準品質で計測してみた。
高負荷が要求される「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマークであるが、快適に操作できるという結果となった。このベンチマークでは7000ポイントが一つの目安となっており、その半分強のスコアではあるものの、このスコアであればストレスなく遊ぶことができるだろう。
さらに高い画質で遊ぶ場合を想定し、画質を高品質にした結果、2000ポイントを割る結果となってしまった。さすがにCPUの負荷が増える高い品質でのプレイは厳しいようだ。美麗なグラフィックがウリではあるが、そうしたゲームで遊ぶ場合には、若干画質についてガマンしなければならないようだ。
「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク
こちらも高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。こちらも1366×768の範囲内である1280×720の解像度で計測してみた。
解像度がフルHDでないこともあって、標準品質が快適、最高品質でも普通という評価となった。このスコアであれば、快適にゲームで遊ぶことができる。
ベンチマークテストを始めるまでは、CPU内蔵のGPUという不安もあったが、この結果をみる限り、よほど高い処理能力を求められるゲームでなければ十分快適に楽しめることがわかる。フルHDでの表示ができないこと以外、PCのポテンシャルは非常に高く、コスト面も手頃である「LIFEBOOK WA2/A3」。メインマシンとして活用することも考えられるスペックを持った、手頃なPCであると感じた。