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山根博士の海外モバイル通信 第325回

日本未発売「IDOL 4S」のWindows 10 Mobile版を触ってみた

2017年01月25日 18時10分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 日本でも販売中のアルカテルの新型スマホ「IDOL 4」は、パッケージがVRゴーグルになるというアイデア製品です。

 そのIDOL 4にはディスプレーサイズや解像度を高めた上位モデル「IDOL 4S」があり、海外では両モデルとも販売されています。1月にラスベガスで開催されたCES 2017のアルカテルブースにも、そのIDOL 4SがVRゴーグルと一緒に展示されていました。

CES 2017のアルカテルブースに展示されていた「IDOL 4S」

 IDOL 4とIDOL 4Sはディスプレーサイズ、解像度、CPU、メモリー容量、背面カメラ画質などスペックに差がありますが、両者の外観はほぼ同じ。

 IDOL 4Sのデザインは、IDOL 4をひと回り大きくしたものです。質感は意外と高く、歴代のアルカテルの端末の中でも高級感のただよう製品でもあります。

高級感のあるIDOL 4S。IDOL 4SはIDOL 4をひと回り大きくしたデザイン

 さて、AndroidスマートフォンであるIDOL 4シリーズですが、実は2016年11月にIDOL 4Sには、Windows 10 Mobileを搭載したバージョン「IDOL 4S with Windows 10」も発売になりました。

 Windows 10 Mobile端末の新製品数が減っているだけに、アルカテルの動きは大歓迎と言えるでしょう。ただし、販売国はアメリカなど一部の国に留まっています。

Windows 10 Mobileを搭載した「IDOL 4S with Windows 10」

 このIDOL 4SもパッケージはVRゴーグルになっており、Windows 10 Mobile上でVRコンテンツを楽しめます。

 しかし、マイクロソフトはまだWindows 10 Mobile用のVRコンテンツポータルなどを提供しておらず、IDOL 4S with Windows 10向けのVRコンテンツはアプリとして提供されていました。

VRコンテンツは個別にアプリとしてインストール

 CES 2017では実際にIDOL 4S with Windows 10で、VRコンテンツを楽しむデモを行なっていました。

 VRゴーグルを一度装着すると、利用しているスマートフォンのOSがなんであるかを意識する必要はありません。Windows 10 Mobileスマートフォンの普及がなかなか進まない中、VRコンテンツが後押しをしてくれるといいのですけどね。

Windows 10 Mobileであることを意識せず利用可能

 なお、アルカテルはCES 2017で6型ディスプレーのスマートフォン「Alcatel A3 XL」を発表しました。

 チップセットはMediaTek製MT8735B、ディスプレー6型HD解像度(720×1280ドット)、800万画素カメラ搭載のミドルレンジモデル。お手頃な価格で大画面を使いたいユーザー向けの製品となります。アルカテルの気合の入った新製品は、恐らく2月のMWC 2017で見ることができるでしょう。

CES 2017の新製品はミドルレンジモデルは「Alcatel A3 XL」のみ

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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