3方式のAFと強力な手ブレ補正で
暗所にさらに強くなったカメラ
従来に比べてかなり進化したと感じたもうひとつポイントは、カメラ機能。ZenFone 3は背面1600万画素のソニー製センサー、正面は800万画素の構成のカメラで、新たに静止画撮影時では4軸の光学式手ブレ補正、動画撮影時に3軸の手ブレ補正に対応。
オートフォーカスも「ZenFone 2 Laser」で対応していた暗所に強い、レーザーAFに加え、位相差AF、コンティニュアスAFの3つの方式に対応。それぞれを最適なシチュエーションやタイミングで使い分けることによって、高速AFを実現しています。
なお、以下の作例はウェブ向けに、長辺1200ドットに圧縮加工済です。
実際に普段自分がスマホのカメラを使うシチュエーション、片手だけで撮る風景写真や食事の写真を数枚撮ってみましたが、オートモードでは暗所でもブレが少なく、明るめに撮れます。食事の写真では、赤などを強くするのではなく肉眼で見た色と近いものに寄せているように感じました。
基本スペックも問題なし
多数の製品を輩出してきたASUSらしい特徴ある堅実な製品
最後に、お馴染みのベンチマークアプリを動かしてみました。なお、今回借りたZenFone 3は、SoCがSnapdragon 625、メモリー3GB、ストレージ32GBのモデル。OSは、Android 6.0.1(Marshmallow)となっています。
ZenFone 3のおもなベンチマーク結果 | |
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ベンチマーク名 | スコアー(平均値) |
AnTuTu v6.2.1 | 62410 |
Geekbench 4 (Multi Core) |
4021 |
3D Mark (Ice Strom Unlimited) |
13877 |
SoCが600番台ということで、ZenFone 3はミドルレンジ~ハイミドルの普及機と言えますが、AnTuTuのベンチ結果だけ見れば前シリーズのハイエンド機「ZenFone 2(メモリー4GB ・ストレージ64GB)」とほぼ同じ値をたたき出しています。
グラフィック性能を測る3D MarkはさすがにZenFone 2のほうにやや軍配があがる(ZenFone 2は約19000ほど)ところを見ると、やはり最新のCPUとミドルレンジとしては余裕のある3GBメモリーが効いているように感じます。
そのほかにも、日本語版はお馴染みの「ATOK for ASUS」のプリインストールやさらに使いやすくなった「ZenUI」などを搭載。また、今回からFLAC形式などのハイレゾ音源をUSB DACなし(最大192kHz/24bit、ハイレゾ対応イヤホンなどが必要)で楽しめるなど、使い勝手のよい点も多数。
現在、SIMフリースマホメーカー各社がハイエンドとミドルレンジの中間的なスマホを出している中、ASUSも同様の動きを見せてきました。DSDSやau対応のVoLTE、暗所に強いカメラ機能など、SIMフリースマホを数多く日本で輩出してきた同社らしい、特徴的な製品に仕上がっています。
「格安スマホ」という言葉は気になっているけど、性能の低い端末は少し不安などと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。