驚きを与えたHoloLens
一方で、MGXでは、いくつかの驚きを社員に与えたようだ。そのひとつが、HoloLensである。会場で放映されたビデオでは、全世界の名だたる経営トップが登場。HoloLensを体験した感想を述べてみせた。ビデオに登場した経営トップの数はかなりの数にのぼっており、すでに、これだけ多くの経営トップが、HoloLensを体験していることには、社員自身も驚いたようだ。
もうひとつは、日本マイクロソフトの印象が、全世界のマイクロソフトに対して、これまでとは異なったイメージで捉えられたことだ。MGXでは、HoloLensの事例として、JALでの活用を紹介。その先進的な活用ぶりに社員に驚きを与えたほか、Pepperが登場して、マイクロソフトのコグニティブサービスと連動したデモストレーションが行なわれ、これも話題を呼んだ。こうした事例を通じて、全世界のマイクロソフト社員が感じたのが、HoloLensやロボット、コグニティブサービス、IoTといった先進的な領域において、日本の顧客が最先端の取り組みをしていることを紹介。最新技術が日本から発信されているということを、改めて印象づけたMGXになったともいえる。
日本の顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援していくことの重要性
ちなみに、MGXの会期中には、平野社長がホストを務め、日本から参加した社員のみが集まる懇親パーティーやジャパンセッションも開催されたが、その中で、平野社長は、今回のMGXの変化や、全世界で変革を推進していく中で、いかに日本がその変革をリードし、また自社だけでなく日本の顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援していくことの重要性を何度もメッセージとして発言。今後もグローバルなマイクロソフトの取り組みの中で、日本マイクロソフトの存在を一層高めていくことを全社一丸で誓った。
いずれにしろ、今回のMGXは、新たなマイクロソフトがスタートを切ったことを社内にも強く印象づけるイベントになったのは明らかだ。今後、社外に向けても「新しいマイクロソフト」としての発信が強まっていくことになりそうだ。

この連載の記事
-
第215回
PC
「クリエイティブ」に向かうWindows 10とSurfaceファミリー -
第214回
PC
日本企業の変革を象徴、世界最大規模の「Office 365」大型導入 -
第213回
PC
資生堂、オンライン会議中の顔を美しく見せる「Tele Beauty」を開発 -
第212回
PC
女子高生AI“りんな”は母親思いのカープ女子!? 自分の子供より返事が多いというユーザーも -
第211回
PC
Office 365が3ヵ月無料試用OK、セットアップも支援 - 働き方改革週間締め切りは9月30日 -
第210回
PC
Windows 10企業導入の障害は、WaaS(Windows as a Service)と180日ルール -
第209回
PC
アクア、DMG森精機 - IoTの協業発表が相次ぐ日本マイクロソフト -
第208回
PC
MS SQL Server 2016は、オラクルの牙城をいかに崩すか、PostgreSQLにどう対抗していくのか -
第207回
PC
起死回生の製品になるか? 「Microsoft Dynamics 365」 -
第206回
PC
2096名で挑む大規模ライフハック! - 日本マイクロソフトが掲げる”本来”のテレワーク -
第205回
PC
日本MSが開催イベント名称・内容を再編 - グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい - この連載の一覧へ