480GB「SUV400S37/480G」の
パフォーマンスをチェック
公称スペックには記載されていないDRAMキャッシュの搭載やコントローラーの熱対策など、好感触を得られた「SUV400S37/480G」の分解のあとは、定番ベンチマークでパフォーマンスを計測しよう。
テスト環境は以下のとおりで、OSはテストを行なうSSDとは別のSSDから起動。各種テストは、テストSSDになにもデータが書き込まれていない状態で行なっている。
パフォーマンス計測には「ATTO Disk Benchmark」、「AS SSD Benchmark」、「CrystalDiskMark 5.1.2」、「PCMark 8」を使用している。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-6700K」(4GHz/TB時4.2GHz、4コア/8スレッド) |
マザーボード | ASUS「Z170M-PLUS」(Intel Z170 Express) |
メモリー | G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」(PC4-24000、8GB×2) |
ビデオカード | Intel HD Graphics 530(i7-67600K内蔵) |
システムSSD | SanDisk「SDSSDHII240G」(240GB) |
電源ユニット | Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD) |
OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
まずは、最大シーケンシャルリード・ライトを計測する「ATTO Disk Benchmark」を実行したが、リード・ライトともに公称値を超え、リード561MB/sec、ライト528MB/secをマーク。
「AS SSD Benchmark」では、シーケンシャルリード・ライトは公称値を50MB/sec程度下回ったが、ランダムの4Kテストを64スレッドで行なう「4K-64Thrd」は、リード325.51MB/sec(8万3331IOPS)、ライト304.62MB/sec(7万7983IOPS)と、エントリーSSDらしい、ランダム苦手感はあるものの、まずまずの結果となっている。
総合スコアもメインストリーム向けSSDに多い1100ポイント台には届かなかったが、1064ポイントと十分なスコアを出している。
続いては「CrystalDiskMark 5.1.2」を使って、テストデータサイズ1GiB、2GiB、4GiB、8GiB、16GiB、32GiBを計測。SLCキャッシュあふれによるライト速度の低下の有無と、どの辺りの容量で低下が発生するのかを見てみた。
キャッシュあふれによる速度低下は4GiBを超えるデータ量からリード・ライトに発生。目立ってダウンしたのは「Seq Q32T1」のライトで、8GiBからは210MB/sec程度になっている。
一般的な用途で4GBオーバーの大容量ファイルを扱うことは、あまり多くないが、4K解像度の動画編集などを行なう場合は、この低下が足を引っ張る可能性があるだろう。
最後のテストは「PCMark 8」に備わっているOfficeや写真、動画編集などのアプリケーションを使用した際のストレージパフォーマンスを計測する「Storage」テストだ。
総合スコアが“4892”、bandwidthは“196.66MB/s”を記録。「PCMark 8」のバージョンやテスト環境が異なるため、横並びの比較はできないのだが、今年前半に「2万円以下で買える格安480GB SSDの性能は価格以上か?」で、試したメインストリームSSD4製品に迫るスコアになっているのは高評価だ。
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