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プリンストンのデジギア道 第51回

意外な悩みを解決!? Bluetooth送受信機「PTM-BTLLR」「PTM-BTLLT」を試す

小型BluetoothレシーバーでスマホRPG生活を快適に!

2016年08月23日 11時00分更新

文● 花茂未来 編集●ASCII.jp

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スマホ音声を手軽にスピーカー出力

 さっそくセットアップを始めたい。まずPTM-BTLLRの3.5mmステレオミニジャックとスピーカーをつなぐ。続いてレシーバーの電源ボタンを3秒間長押しして電源をオンに。同時にLEDが青色に点滅してペアリングモードに入る。

スピーカーとPTM-BTLLRを接続し、電源ボタンを押してペアリング状態にする

 すかさずスマートフォン側でBluetooth機器を検索し、本製品に接続。

今回はiPhoneを使った。Bluetoothの登録画面で「PTM-BTLLR」を選んで接続する

 手順はたったこれだけ。スマートフォンから物理的なケーブルが伸びることなく、据え置きスピーカーから音を出せるようになった! 音質は特に荒さや途切れを感じることはなく、大音量で楽しめる。

 ただ、どうしてもコンマ数秒程度の音の遅延はあるので、タイミングがシビアな音ゲーには不向きかも。ゆっくりプレイできるRPG系ゲームなどがオススメ。ボス戦となると盛り上がりも違ってくる。あとは、ゲームのサントラをiTunesなどで取り込み、スマホでお気に入りの曲を再生しながらプレイするといった遊び方もできる。

応用編:テレビの音声を手元に飛ばす!

 さて、冒頭で触れたとおり、プリンストンはレシーバー(受信機)であるPTM-BTLLRのほかに、トランスミッター(送信機)のPTM-BTLLTもラインナップしている。共通する仕様として、一般的なBluetooth接続では音の遅延が220msあるのに対し、本製品はオーディオコーディック「Qualcomm aptX Low Latency」を採用することで、高音質化に加え、32~40msという低遅延を実現しているのが特徴。

Bluetoothトランスミッター(送信機)「PTM-BTLLT」とテレビの音声出力、そしてUSB給電ケーブルを接続。直販価格4946円

 このコーデックを使うには対応機器同士で接続する必要があり、残念ながらiPhoneとレシーバーのペアでは機能しないのだが、受信機のPTM-BTLLRと送信機のPTM-BTLLTをペアで使えば問題なく同コーデックが利用できるというワケ。

 そこで試したいのが、テレビの音声を手元のポータブルスピーカーに飛ばすというもの。

 セットアップはこれまた簡単で、まずトランスミッターPTM-BTLLTの3.5mmステレオミニジャックとテレビの音声出力端子をつなぐ。続いて、PTM-BTLLTはレシーバーPTM-BTLLRと違って内蔵バッテリーではなくUSB給電駆動なので、給電を確保する。

テレビとの接続イメージ図

 あとは先ほど同様、レシーバー側で電源ボタンを長押しすれば自動でペアリングされる。

 肝心の使用感だが、確かに音声の遅延はほとんど感じない。出演者の口の動きに合わせて声が聞こえるし、シーンの切り替わりとともに変わるBGMも遅れることなくスムーズ。電池駆動のポータブルスピーカーを使えば、手元側はレシーバーとスピーカー間のステレオミニジャック1本以外ケーブルレスで実現できるのもいいところ。

 個人的にこの環境は、田舎の叔父にプレゼントしたいと思った。テレビ視聴時はいつもイヤホン、人がいるときは補聴器をかけるのを億劫そうにしていたのと、周りの人間がテレビから伸びるイヤホンのケーブルに足を引っ掛けてしまうときが希にあったからだ。

使い方次第で魅力が広がる製品

 以上のように、本製品はワイヤレス環境によって、エンタメ生活を快適にしてくれるのはもちろん、前述したように高年齢層の日常生活をサポートするような特殊用途にも使える。自分のやりたいこと、あるいは困っていること、改善したいことに役立ちそうなら、いちどお試しあれ。

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