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盛田 諒の「アスキー家電部」第14回

男子のハートに火をつけろ《男前家電》

ラップしたまま温めてはいけない電子レンジがある

2016年07月07日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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家事好き男子・盛田 諒の注目家電レポート。技術、特長、カッコよさ、男子心を刺激する《男前》を感じた家電を紹介します。

 日立アプライアンスの最新電子レンジ試用レポート。驚かされたのは「世間にはラップしたままチンしてはいけないレンジがある」という事実だった。ダメなのは、蒸気センサーを使ってあたたまり具合を見るタイプの電子レンジ。センサーがラップにつく水滴をとらえてしまい、正しい加熱ができないのだという。

 日立のレンジはラップしたままでもあたため可能だ。センサーは重量センサーと赤外線センサーの2種類を使う。食品の重さ・位置・初期温度・大きさを測り、加熱時間を設定するしくみ。とくに力を入れているのが重量センサー。底面3箇所にセンサーを搭載し、重量を測ることで、正確な加熱設定ができるとか。

日立アプライアンス「MRO-SV2000」(13万円前後、6月23日発売)。ラップしたままでも温められる
赤外線センサーと重量センサー(3個)を併用して加熱時間・温度を決める「Wスキャン」技術が日立の特徴

 ただし重量センサーは重さを判断基準にするため、重い器を「重量級の食品」だと勘違いすることはある。取扱説明書を見ると「食品を容器に入れたとき7~8分目になる」「食品分量と同じくらいの重さ」と容器の目安が載っている。分厚くずっしり重い耐熱ガラス容器で作りおきをしている蒸し野菜などは、皿や小鉢に移して温める必要があるわけだ。なかなか万能とはいかない。

 ともあれ日立の得意技は2種類のセンサーによる「Wスキャン」技術。今まではあたためムラ・解凍ムラを防ぐ技術として使っていたが最近は活用範囲を「電子レンジ調理」にも広げている。細かく温度制御ができるようにしたことで、火加減が難しいとされる和食や郷土料理のレパートリーを増やせているそうだ。

 正直なところ電子レンジ調理は「焼き加減が適当で旨みが落ちる」と思いこんでいたのだが、電子レンジ調理でつくった和食を食べさせてもらったところめちゃくちゃ旨くて感激した。とくに驚いたのはさばの塩焼きだ。身はふっくら、噛むと脂とうまみがじわっと出てくる。鯛の煮つけ、かぼちゃのふくめ煮、お吸い物なども試食したが、いずれもレンジでつくったとは信じられない出来だった。

電子レンジのグリルでつくったさばの塩焼き。身がふっくら、脂がジューシーで美味しい
かぼちゃのふくめ煮。ほろっとくずれるちょうどいい柔らかさ
鯛の煮つけ。鍋でつくるより上手にできるんじゃないかこれは……

 新製品は「MRO-SV3000」(16万円前後、6月23日発売)「MRO-SV2000」(13万円前後、6月23日発売)「MRO-SV1000」(9万5000円前後、7月21日発売)3種類。すべてWスキャン機能を備え、最上位機種SV3000はグリル皿による両面焼きが可能。電子レンジ調理メニュー数(オートメニュー数)も400種類と多い。サイズはすべて幅500×奥行き449×高さ390mm。

 さすがに高級だが、レンジ料理の味はとてもよかった。「電子レンジなんて水分を飛ばしてパサパサにするための機械だ」と電子レンジを捨てて竹製せいろと魚焼きグリルを使っているわたしも興味を惹かれた。





盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。トレンド解説コラム「トレンドPicks」ASCII倶楽部で好評連載中!

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