他のマウスと比較しても好成績!
そこで、今度は同社のゲーミングマウスG402と、ワイヤレスマウスのフラグシップ『MX Master』と比較。同社のようにきちんとした検証環境は用意できないので、人の能力を計測するベンチマークサイト『Human Benchmark』を使って、マウスの反応速度の大まかな参考値を計測。
画面が緑に変わった瞬間にボタンを押し、反応速度を計測する“Reaction Time”を5回行ない、その検証を各マウス5回ずつ行ない、最も良いアベレージで比較。『MX Master』はBluetoothでも接続できるが、G900と同じくUSBドングル接続で検証。
G900の結果
『G402』の結果
『MX Master』の結果
マウスは形状によって持ち易さ、クリックのし易さも変わってくるので、あくまで参考値だが、この検証ではG900がわずかに速いという結果に。
次に有志がつくった、セガ・インタラクティブのアーケードゲーム『ボーダーブレイク』(現在のバージョンは『ボーダーブレイク スクランブル 武』)にあるアサルトライフル“ヴォルペ・スコーピオ”練習ツールver1.5を使って、銃の撃ちやすさを検証。『ボーダーブレイク』は左に操作レバー、右に操作マウスがあり、銃は右のマウスでPCゲーム感覚で撃つことができる。
設定はデフォルトの反動力10、反動時間10、反動減速値4、標的横軸サイズ100、標的縦軸サイズ100、標的移動速度0にし、先ほどと同じく3つのマウスを使用。5回行ない、最も良い数値で比較。本練習ツールは実際に“ヴォルペ・スコーピオ”を撃っているかのような反動や弾が出るまでの時間まで疑似的に再現しているため、照準のズレを修正しながら、弾が出る最適なリズムでマウスをクリックし続ける必要がある。
G900の結果
『G402』の結果
『MX Master』の結果
これも人や環境、体調によっても変わるので、あくまで参考として欲しいが、少なくとも私の場合は、秒間火力の数値がG900がわずかに高いという結果に。(あくまで、クラスS3、目押しの出来ない強襲兵装使用率31.62%のプレイヤーの結果だ)
何度も言うが、マウスは持ち易さなども重要なので、数値がすべてではないが、少なくとも“ワイヤレス”という点で心配となる“ラグ”や“遅延”は一切感じなかったことはかなり驚き。余談だが、数々の電波が飛び交い、IEEE802.11acの1×1接続で、一般家庭で10分で転送できる1GBファイルが1時間かかったこともあるアスキー編集部でも、有線マウス感覚で使用できた。StanSmith氏曰く、PCゲームの大会では、PCが座る場所より離れていて、マウスのケーブルの取り回しに苦労することもあるとか。実売価格が2万2800円前後と高価ではあるが、ケーブルの取り回しに気を回す必要も、遅延も心配せずに使える、現状唯一無二のワイヤレスゲーミングマウスと考えれば、決して損はしない一台だろう。