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山根博士の海外モバイル通信 第288回

新興メーカーが大躍進! デュアルSIMやデュアルOSタブレットをミラノで発見

2016年04月14日 09時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 ミラノに1年ぶりにやってきました。家電量販店を一巡してみると、1年前にはあまり見かけなかった謎のメーカーのスマホが増えていました。また、タブレットもイタリアならではの特徴ある製品をいくつか発見。ちょっと欲しくなってしまいそうな製品をいろいろ見つけてきました。

ミラノの家電量販店はこの4つを回ればオーケー

 イタリアではキャリア販売のスマホにSIMロックがかかっておらず、単体での購入も可能です。ですが、各メーカーの最新モデルを見るなら家電量販店に行ったほうがいいでしょう。おもな量販店はこの4つ。ミラノ市内にもいくつか支店があります。なお、ミラノの移動は地下鉄の自販機で買える24時間乗り放題切符(4.5ユーロ、約600円)を買うのがお得。地下鉄、バス、トラムが乗り放題となります。

WikoにNGMにMediacom、マイナーメーカースマホがズラリ

主要メーカーのモデルはほぼ購入可能

 ミラノの家電店で売っているスマホは、サムスン、アップル、ファーウェイ、LG、HTC、ノキア、ASUSなど。メジャーメーカーの製品の品ぞろえは他国と同等です。最新モデルの「Galaxy S7」も入荷していましたし、「Huawei P9」の予約を受け付けている店も。メジャーな新製品はグローバルの発売に合わせて入荷しているようです。

おフランスなメーカー「Wiko」のスマホを発見

 有名どころ以外にもいくつかのメーカーの製品が売られています。ヨーロッパ以外ではあまり見かけない製品だけに、ミラノに来た記念に何か買ってもいいかもしれません。このWikoはフランスのメーカー。中低価格機を武器にぐんぐんシェアを伸ばしており、フランスでは時期によってはトップ3に入るほど売れていることもあるとか。

鮮やかな色合いが特徴

 Wikoのスマホはミッドレンジが中心。ZenFoneと類似のスペックの製品が多く、1万円ちょいの超低価格な入門機もそろえています。特徴はバックカバーで、フランスらしく鮮やかな色合いのモデルが多数。また、同じフランスブランドのアルカテルのように、カラバリも豊富で5〜6色のバックカバーのバリエーションのある製品もあります。

イタリアの新興系メーカー「NGM」

 「NGM」=「New Generation Mobile」というストレートな名前でスマホを手がけているのはイタリアのメーカー。長らく目立っていませんでしたが、ここ1年ほどで急激に製品を増やしている模様。ほとんどのモデルが4G+2Gまたは3G+2GのデュアルSIM仕様。Wikoよりも若干安い価格の製品が多めです。

ハーレーダビッドソンのスマホも出していた

 低価格だけが売りと思いきや、アメリカンバイクのハーレーダビッドソンのスマホを過去に販売していました。しかも、OSがWindows Phone 8.1だったのでなかなか世の中には知られることはなかったようです。スペシャルBOXに入ったこのモデル、コレクターズアイテムになりそうなモデルながらも2万円以下と言うお買い得な製品でした。

大画面はまかせろのMediacomのスマホ

 こちらもイタリアメーカーのMediacom。タブレットを手がけていましたがより小型化したスマホも次々に投入。基本モデルは5インチ以上で同社はスマホとは呼ばずに「フォンパッド(PhonePad)」と製品を総称しています。右の「X530U」は5型HD解像度ディスプレーに、CPUはMT6753(オクタコア、1.3GHz)のミッドレンジモデルながら、メモリー3GBと1300万画素の背面カメラ搭載が売りの自信作。価格も199ユーロ(約2万5000円)と低めに設定されています。

タフネスな4Gスマホは日本にも欲しい

 Mediacomからは防水防塵スマホ「PhonePad Duo R450 4G」も発売されています。この手の製品は中国メーカーのODM品が多いので、ほとんどが3G対応のシロモノ。でも、このR450は4G対応で高速通信が可能。しかも、バッテリーは安心の5000mAh。なかなか悪くない製品ですね。

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