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ポケットは前面の左右についています。フタのフラップはベルクロ留め。かなり大きめで、グローブをした手もスッポリ入ります。
ジッパーはSCOVILL製。表にSCOVILLと刻まれているタイプもあるようですが、これは裏側に刻まれていました。つまむところにGRIPPER ZIPPERとあるのは1980年代半ばにScovillの文字になり、さらに1990年代からはSCOVILL製ではなく日本のYKK製に変わります。
左肩にはシガレットポケット。ペンを挿すポケットが4つと、タバコが入る大きさのポケットがひとつ。ここもSCOVILL製ジッパーです。このポケットは、MA-1などほかのフライトジャケットでもよく見かけますよね。
袖口とウエスト部はニット。これもフライトジャケットの伝統みたいな感じです。もちろんこれもノーメックス製で難燃性です。ポケットのベルクロに引っかかったりして袖口の繊維がぼろぼろになっていたり、穴が開いたりしていることもあるのですが、いずれもとても綺麗でした。
フライトジャケットの胸や肩には部隊などのパッチを取り付けます。米空軍では縫い付けず、ベルクロで留めています。これは万が一敵国内で捕まりそうになったとき、廃棄して部隊などを隠すため。また、海軍では飛行時にはフライトジャケットを着用しないので、縫い付けています。
また、米空軍ではパッチについて厳しい規定があり、取り付け位置などが決められています。右胸は軍団、左胸はネーム、右肩は飛行隊、左肩は航空団です。
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