ラベルをチェック!
ラベルにはいろんな情報が詰まっています。
まずは上のラベル。一番上に書かれているのは名称。正式にはJACKET, FLYER'S, MEN'S SUMMER, FIRE RESISTANT TYPE CWU-36/P。夏用の男性飛行士用耐火ジャケット、という感じですね。
次は軍用規格の番号。MIL SPEC(ミルスペック)というやつです。時計などで有名になったのでご存知の方も多いと思いますが、これは米国防総省が制定するもので、米軍の物資はすべてMIL仕様書に基づいていて、番号がふられています。このCWU-36Pの番号はMIL-J-83382B(USAF)。モデルBの空軍用ということのようです。
その下はDLA番号。これはDLAこと国防兵站局による発注番号で、コントラクトなどと呼ばれています。このジャケットはDLA100-80-C-2678。DLA100の次の2桁は製造年なので、1980年製とわかります。1978年に採用されているので、初期のタイプですね。
次は素材で、100% POLYAMIDEはポリアミド100%のこと。ナイロンもこのポリアミドの一種ですが、CWU-36Pに使用されているのはメタ系アラミドと呼ばれるモノ。デュポンが開発した繊維で、ノーメックスという商品名が付けられています。
ナイロンは熱に弱く火で溶けてしまいますが、ノーメックスは耐熱性が高く、溶けたり炎があがったりはしません。ただ、よく間違えられるのですが、あくまでも難燃であり不燃ではないため、燃えはしませんが炭化はします。
納入メーカーはCENTRE MFG, CO., INC.。サイズはMEDIUM。身長171cm、体重50kgちょっとと痩せ気味だったワタシは、日本サイズはM、アメリカサイズだとSを着ていたのですが、おじさんになってすっかりL体型に。なのでお腹周り的にはMでちょうどいい感じです。
最後の番号はNSN。ナショナルストックナンバーと呼ばれるもので、米国防総省が使用する13桁の物品管理番号です。8415-01-010-1911が割り当てられています。
注意書きには、洗濯のりを使うなとか、アイロンがけは不要といったことが書かれてます。
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