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ゼロから始めるITセミナー 第2回

ゼロから始めるITセミナーの第1回はこんな感じ

アスキー主催の仮想化セミナーは本当に初心者向けだったのか?

2016年04月05日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 3月22日、TECH.ASCII.jp主催「ゼロから始めるITセミナー」の第1回となる「『仮想化』ってなに?」が開催された。今回は日本仮想化技術の宮原徹氏を講師に迎え、アスキー編集部 大谷との一問一答形式で、サーバー仮想化を中心とした仮想化テクノロジーの基礎から最新動向までを学ぶ内容となった。

「ゼロから始めるITセミナー」第1回、仮想化をテーマに開講

そもそも「仮想化」とは何のことなのか?

 今回講師を務めた宮原氏が率いる日本仮想化技術は、ベンダーニュートラルな“仮想化技術のエキスパート集団”として2006年に設立され、今年で10年目を迎える。「仮想化で何か困ったときに相談できる、駆け込み寺のような存在にしたい」と宮原氏が考え設立した同社は、現在では仮想化基盤の構築だけでなく、OpenStackなどのクラウド基盤の技術サポート、コンサルティングなどにも活動の幅を広げている。

講師を務めた日本仮想化技術 代表取締役社長兼CEOの宮原徹氏。仮想化技術の第一人者

 「ゼロから始めるITセミナー」のテーマは、これから企業の情報システム部門で実務に就く、あるいはこれから学習を始める初心者に向けて、ある分野の全体像、“俯瞰図”を持ってもらいたい、というものだ。ITの各分野がどんどん高度化/専門化し、ITセミナーに足を運んでも理解できない、質問しづらいという人をメインターゲットにしている。

 というわけで今回のセミナーはまず、「そもそも『仮想化』とは何のことなのか?」という根本的な疑問を解くことからスタートした。

 宮原氏は、ITで言う仮想化とは「ハードウェアという物理的な存在を、ソフトウェアの力で柔軟に『分割』したり『統合』したりする技術を指す」と定義した。「分割」の具体例としては仮想サーバーやVLAN、コンテナが、「統合」の例としては仮想メモリやVPNがある。

 「要するに、ハードウェアには必ず存在する『物理的な制約』を、ソフトウェアの技術を使って解決しようというのが仮想化です。特にここ10年くらいはハードウェア性能がどんどん進歩しており、CPU処理能力やメモリ容量などの『リソース』が非常に大きくなっているので、それを『分割』して効率よく使いましょう、というのがトレンドになっています」(宮原氏)

そもそも仮想化とは何をする技術か?

 仮想化技術の歴史は意外に古い。限られたコンピューターリソースを有効活用したいというニーズは、特にコンピューターが非常に高価だった時代には切実なものだったからだ。「コンピューターリソースをいかに効率よく使うか?という問いの延長線上の1つに、仮想化があります」(宮原氏)。

 たとえば、物理メモリ容量の少なさを補う仮想メモリ技術は、1970年代のメインフレームやミニコンですでにサポートされていた。また、複数個のCPUやメモリを分割して、別々のアプリケーションに割り当てられるLPAR(Logical PARtitioning、論理分割)技術も、1980年代後半にはメインフレームで使えるようになっている。

 とはいえ、ハードウェアへの依存度が高いLPARは「物理的な分割に近い」技術であり、リソース分割の粒度も粗い。したがって、ソフトウェアで実現されている現在のサーバー仮想化技術の“手前”にあるものだと、宮原氏は表現する。

サーバーハードウェアを効率よく使うための「サーバー仮想化」

 では、現在よく言われる「サーバー仮想化」とは何だろうか。これが次の問いだ。

 サーバー仮想化が一般企業にも普及、浸透したのは、安価なサーバーでも非常にすぐれた性能を持つようになったこと、特にマルチコアCPUが搭載されるようになったことが背景にある。

 「CPUのコア数が2つ、4つ、8つ……と増えて、メモリも大容量化してきました。そうすると、単に1つのOSやアプリケーションを動かすだけではリソースを使い切れないタイミングが、必ずどこかでやってくるわけです」(宮原氏)

 高性能化した最近のサーバーでは、CPUが持つ全能力の20~30%程度しか使われていないことも多いという。その余力を活用すれば、1台の物理サーバー上でさらに別の処理(つまり仮想サーバー)を実行できて効率的になるわけだ。

 物理サーバーを仮想化するためには、「ハイパーバイザ」と呼ばれるソフトウェアをインストールし、それを管理ツールから操作する。「ハイパーバイザは、ハードウェアを分割する機能を提供し、仮想マシンを実行する“専用OS”のようなものだと考えてください」(宮原氏)。

 また、どの物理サーバーからもアクセスできる共有ストレージ(ファイルサーバー)も必要となる。「ストレージとの接続は、光ケーブル(ファイバチャネル)や通常のEthernetケーブル(iSCSI)で行います。

一般的な仮想化システムの構成例。各物理サーバー(ホスト)と共有ストレージは専用ネットワークで接続するのが一般的

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  • 角川アスキー総合研究所