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ゼロから始めるITセミナー 第2回

ゼロから始めるITセミナーの第1回はこんな感じ

アスキー主催の仮想化セミナーは本当に初心者向けだったのか?

2016年04月05日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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どのベンダー製品がいい? 仮想化製品の選び方

 サーバー仮想化製品を導入する際に、どのベンダーの製品を選べばよいか、というのも悩ましい問題だ。宮原氏は「小規模な環境ならば、ひとまずはメジャーなヴイエムウェア(VMware)でいいんじゃないですか、と答えている」と述べる。

 サーバー仮想化技術はすでに成熟しており、実は、技術面でのベンダー間の差異はそれほど大きくないのだという。「となると、情報が多い、管理に慣れている人が多いという観点から、ヴイエムウェアで構築したらいいんじゃないですかという答えになってしまう」(宮原氏)。ほかには、Windows Serverにライセンスが付属するMicrosoft Hyper-Vを勧めることもあるという。

 ただし、仮想化が大きな規模になってくると、どんなクラウドサービスと併用する(ハイブリッドクラウド)か、プライベートクラウドとして構築するかといった要件によって、出てくる答えも違ってくるという。「たとえば、物理サーバー数百台規模のクラウド環境構築になれば、ライセンスコストのかからないオープンソースのOpenStackを選択することになる」(宮原氏)。

 結局のところ、管理ツールやインタフェースの使いやすさ、ライセンスコスト、クラウド環境との親和性など、さまざまな特徴のどれを重視するのかが検討するうえでのポイントであり「あれもこれも、という選択肢はない」(宮原氏)と述べた。

「仮想化が『ごく当たり前のもの』になる日も近い」

 今回のセミナーでは「サーバー仮想化」が議論の中心になったが、そのほかの分野でも仮想化技術は使われている。宮原氏は「仮想デスクトップ」「仮想ストレージ」「仮想ネットワーク」を例に挙げ、幅広い分野で仮想化技術が使われ始めていることを紹介した。

サーバー以外でも使われる仮想化技術

 「最初の話に戻るが、さまざまな領域で仮想化技術が『分割』や『統合』を行うことで、これまでならば専用ハードウェアでなければできなかったようなことも、高性能/安価な汎用ハードウェア(x86サーバーなど)とソフトウェアのパワーでできるようになっている」(宮原氏)

 将来的には、こうした技術も当たり前のものになり、わざわざ「仮想化」という言葉を使うこともなくなる日も目前なのかもしれないと語り、宮原氏はセミナーを締めくくった。

* * *

 セミナー後に実施した来場者アンケートでは、仮想化技術についての全体像をわかりやすく見通すことができた、といった声が聞かれた。

【参加者の声】(抜粋)

〇大谷さん、宮原さんの掛け合いが質問形式でわかりやすく、リラックスして聞くことができました。次回も参加したいです。
〇ほかのセミナーイベントでは、話の内容も、出てくる単語も理解できずに苦労することがほとんどですが、今回はそういうことがなく、わかりやすかったと思います。
〇仮想化技術に対する知識の“俯瞰図”が得られました。頭の中の情報を整理しながら、基盤を固めるのに有用なセミナーでした。
〇今の会社に入ってすぐ、基礎知識もないままに社内システムの仮想化プロジェクトに配属されたので、今日の話は興味深かったです。次回も参加したいです。

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