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2015年CPUクーラー最強王座決定戦(小型&薄型タイプ編) 第1回

小型&薄型タイプのCPUクーラー9製品を見極める!【第1回】

2016年03月22日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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Thermalrightのコンパクト
サイドフロー型「MACHO 90」

 コンパクトサイドフロー型の最後を飾るのは、Thermalrightの「MACHO 90」だ。今回エントリーしたCPUクーラーのなかで、全高は唯一130mmを超えているが102(W)×127(D)mm、92mmファン搭載と、Micro ATXやMini-ITXマザーボードにピッタリな、コンパクト仕様になっている。

  • 対応ソケット:LGA775/115×/1366、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:102(W)×127(D)×135.15(H)mm/約552g(ファン含み)
  • ファンサイズ:92mm
  • ファン回転数:800~2000rpm
  • 風量:~39.36CFM
  • ノイズ:~27dBA
  • 実売価格:5600円前後
  • 製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/macho_90/

 「MACHO 90」は、空気抵抗を最小限に抑えた102(W)×102(D)×135.15(H)mmサイズのヒートシンクと6mm径×4本の銅製ヒートパイプ、92mmファンで構成。3製品のなかで最もヒートシンクサイズが大きく、ヒートパイプ数も多くなってる。

 ヒートシンクの大きさ的に、CRYORIG「M9i」を上回る冷却性能を期待したが、残念ながら高負荷時のCPU温度は「TS15A」と同クラスで、「M9i」からはCPU最高温度が6度、平均が3.3度アップしている。静音面は高負荷時でも35.5dBAと「TS15A」を大きく下回るものの、「M9i」とは同じレベルとなった。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  24 ℃ 26.8 ℃/25.5 ℃ 29 ℃ 42 ℃ 778 rpm 33.5 dBA
TS15Aより -4 ℃ -0.7 ℃/-0.5 ℃ ±0 ℃ +5 ℃ -234 rpm -1 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  65.8 ℃/77 ℃ 40.3 ℃/37.8 ℃ 51 ℃ 51 ℃ 1328 rpm 35.5 dBA
TS15Aより +5 ℃/±0 ℃ +3.3 ℃/+2.5 ℃ -1 ℃ +4 ℃ -2350 rpm -17.1 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

「M9i」と「MACHO 90」は
OC状態も試してみた

 コンパクトタイプ3製品のテストはひとまず終了したが、CRYORIG初の小型サイドフロー型となる「M9i」と、老舗メーカーThermalrightの「MACHO 90」の冷却性能は、かなり気になるところ。

 そこで「Core i7-6700K」をオールコア常時4.2GHz動作(倍率42倍固定)、コア電圧1.35Vにオーバークロックした状態でCPU温度などをチェックしてみた。

CPU温度(単位:℃) ←better

ファン騒音値(単位:dBA) better→

 定格運用時と同じく、CRYORIG「M9i」のほうが、わずかに高い冷却性能となっている。ただ、「M9i」は搭載ファンの最大回転となる2200rpm近くまで上昇しており、騒音値も40.5dBAと高め。

 「MACHO 90」も、最大ファン回転数はスペック最大値に近くなっているが、騒音値は37.1dBAに留まっている。この点をどう見るかが、どちらを選ぶかの分かれ目になるだろう。

 第2回では、全高を30mm以下に抑えたモデルなど、ロープロファイルタイプ6製品を一挙にテストしていこう。

【機材協力】

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