小型サイドフロー型
3モデルをチェック
ここからはエントリーした9製品のなかで、サイドフロー型3製品を安価な順に紹介、性能チェックを行なっていこう。
なお、各製品のマザーボード搭載写真は、あくまでも製品の大きさを把握するためであり、テスト環境とは違うマザーボードを使っており、クーラー自体やファンの取り付け向きも、必ずしもその製品にとってのベストではない点は、ご了承いただきたい。
サイドフロー型の実テスト時は、メモリースロット側にファンを配し、IOポート側に排気する形になる。
2500円前後と安価な
XIGMATEK「TYR SD962」
1つ目の製品は、2500円前後と安価ながら、TDP 100WまでのCPUをサポートしているXIGMATEKブランドのサイドフロー型CPUクーラー「TYR SD962」だ。
- 対応ソケット:LGA775/115×、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
- 寸法/重量:85(W)×40(D)×130(H)mm/約310g(ファン含み)
- ファンサイズ:92mm
- ファン回転数:1200~2800rpm
- 風量:~52CFM
- ノイズ:~28.0dBA
- 実売価格:2500円前後
- 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/tyr_sd962.html
サイズが扱っているXIGMATEKブランドの「TYR SD962」は、奥行き40mmのヒートシンクと6mm径×2本のヒートパイプ、92mmファンで構成されている。受熱ベースには、安価ながら直接ヒートパイプがCPUコアと接触する「H.D.Tテクノロジー(Heat-pipe Direct Touch)」を採用しているのがポイントだ。
リング状のリテンションを取り付ける必要はあるが固定は簡単。リテンションはプッシュピン、ヒートシンクはフック固定なので、工具も不要になっている。
CPUの冷却性能は、最高79度、平均67.3度と、インテル純正の「TS15A」に最高で2度、平均で6.5度劣っているが、「TS15A」の半額なのを考えると悪くないかも。
高負荷時の最大騒音値は気になるレベルの40dBAオーバーになるが、コストを重視するなら十分アリ。従来と同じサイズのCPUクーラーが付属するCore i5/i3シリーズで、安価に冷却を強化したいといったユーザーにもいいだろう。
Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
28 ℃ | 28.8 ℃/27.3 ℃ | 33 ℃ | 43 ℃ | 1154 rpm | 33.7 dBA | |
TS15Aより | ±0 ℃ | +1.3 ℃/+1.3 ℃ | +4 ℃ | +6 ℃ | +142 rpm | -0.8 dBA |
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均/最高) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
67.3 ℃/79 ℃ | 36.8 ℃/35 ℃ | 51 ℃ | 46 ℃ | 2689 rpm | 47.8 dBA | |
TS15Aより | +6.5 ℃/+2 ℃ | -0.2 ℃/-0.3 ℃ | -1 ℃ | -1 ℃ | -989 rpm | -4.8 dBA |
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