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2015年CPUクーラー最強王座決定戦(小型&薄型タイプ編) 第1回

小型&薄型タイプのCPUクーラー9製品を見極める!【第1回】

2016年03月22日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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小型サイドフロー型
3モデルをチェック

 ここからはエントリーした9製品のなかで、サイドフロー型3製品を安価な順に紹介、性能チェックを行なっていこう。

 なお、各製品のマザーボード搭載写真は、あくまでも製品の大きさを把握するためであり、テスト環境とは違うマザーボードを使っており、クーラー自体やファンの取り付け向きも、必ずしもその製品にとってのベストではない点は、ご了承いただきたい。

 サイドフロー型の実テスト時は、メモリースロット側にファンを配し、IOポート側に排気する形になる。

2500円前後と安価な
XIGMATEK「TYR SD962」

 1つ目の製品は、2500円前後と安価ながら、TDP 100WまでのCPUをサポートしているXIGMATEKブランドのサイドフロー型CPUクーラー「TYR SD962」だ。

  • 対応ソケット:LGA775/115×、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:85(W)×40(D)×130(H)mm/約310g(ファン含み)
  • ファンサイズ:92mm
  • ファン回転数:1200~2800rpm
  • 風量:~52CFM
  • ノイズ:~28.0dBA
  • 実売価格:2500円前後
  • 製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/tyr_sd962.html

 サイズが扱っているXIGMATEKブランドの「TYR SD962」は、奥行き40mmのヒートシンクと6mm径×2本のヒートパイプ、92mmファンで構成されている。受熱ベースには、安価ながら直接ヒートパイプがCPUコアと接触する「H.D.Tテクノロジー(Heat-pipe Direct Touch)」を採用しているのがポイントだ。

 リング状のリテンションを取り付ける必要はあるが固定は簡単。リテンションはプッシュピン、ヒートシンクはフック固定なので、工具も不要になっている。

 CPUの冷却性能は、最高79度、平均67.3度と、インテル純正の「TS15A」に最高で2度、平均で6.5度劣っているが、「TS15A」の半額なのを考えると悪くないかも。

 高負荷時の最大騒音値は気になるレベルの40dBAオーバーになるが、コストを重視するなら十分アリ。従来と同じサイズのCPUクーラーが付属するCore i5/i3シリーズで、安価に冷却を強化したいといったユーザーにもいいだろう。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  28 ℃ 28.8 ℃/27.3 ℃ 33 ℃ 43 ℃ 1154 rpm 33.7 dBA
TS15Aより ±0 ℃ +1.3 ℃/+1.3 ℃ +4 ℃ +6 ℃ +142 rpm -0.8 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  67.3 ℃/79 ℃ 36.8 ℃/35 ℃ 51 ℃ 46 ℃ 2689 rpm 47.8 dBA
TS15Aより +6.5 ℃/+2 ℃ -0.2 ℃/-0.3 ℃ -1 ℃ -1 ℃ -989 rpm -4.8 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

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