性能比較にはインテル純正の
LGA 1151向けクーラーを使用
各温度などの比較には、全高130mm以上のCPUクーラーと同じく、Skylake対応をうたうインテル純正のトップフロー型CPUクーラー「TS15A」(型番:BXTS15A)の結果を使用している。
「TS15A」は受熱ベースの銅柱周りにフィンを配した円形ヒートシンクや取り付けが超簡単なプッシュピン固定など、インテル純正CPUクーラーおなじみみの形状だが、全高は90mmと従来品からかなり大型化している。
「Core i7-6700K」を使ったテスト時のCPU温度は最高77度、平均60.8度を記録。温度の測定箇所が異なるが、平均温度が「Core i7-6700K」のデータシートに記載されているCPU“最高動作温度”「Tcase」(コア表面に装着されているヒートスプレッダー中央部の温度)の64度を下回っているのは、さすがインテル純正といったところ。
CPUソケット周りにエアフローを生み出すトップフロー型かつ、円形ヒートシンクにより、VRM、メモリー、M.2 SSDの温度も悪くないが、問題はPWMコントロール時の静音性。高負荷時のファン回転数は最大で3678rpm、騒音値は52.6dBAに達している。ファン回転数が最大まで上昇するのはテスト中に数回だけだったが、50dBAオーバーはかなり耳ざわりだ。
インテル純正CPUクーラーに限らず、小型サイズのファンを搭載するコンパクト&ロープロファイルタイプは、風量を上げるために、高回転になりやすいので、大型タイプよりも冷却性能と静音性のバランスが、非常に大事なポイントになってくるだろう。
Core i7-6700K 定格クロック | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (平均) |
メモリー温度 (DIMM1/DIMM3) |
VRM 温度 |
M.2 SSD 温度 |
ファン 回転数 |
ファン 騒音値 |
|
アイドル時 | 28 ℃ | 27.5 ℃/26 ℃ | 29 ℃ | 37 ℃ | 1012 rpm | 34.5 dBA |
高負荷時 | 60.8 ℃/77 ℃ | 37 ℃/35.3 ℃ | 52 ℃ | 47 ℃ | 3678 rpm | 52.6 dBA |
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