FREETELから間もなく発売になる折りたたみ型スマホ「MUSASHI」。日本発の両画面Android端末として大きな話題になっていますね。すでにこの形状の製品は海外ではいくつか販売されており、なかでも中国では各社が製品を投入してきました。ちょうど2年前には「折りたたみ高級スマホが中国でブーム」という記事も書きました。
2016年2月に開催されたMWC 2016のFREETELブースで来場者に人気の製品を聞いたところ、MUSASHIに注目する来場者の数がかなり多かったとのこと。折り畳み型の端末は日本やアジア以外ではあまり流行りませんでしたが、たためばコンパクトになることや、10キーが使えることからフィーチャーフォンからの乗り換え需要としてこのスタイルは今後海外でも人気になるのかもしれません。
折り畳み型スタイルの本場と言えば中国。サムスンが超高級スマホとして出している「心系天下」シリーズは10万円を超える価格ながらも、毎年新製品が出るほどの人気。2016年ももちろん「心系天下 W2016」が発売になっています。これまでは「社長スマホ」とも呼ばれる重厚感あるデザインでしたが、今年のW2016は一転してスタイリッシュ、新型Galaxyのデザインを踏襲したイメージの製品になっています。
W2016の本体デザインは背面側が左右をカットしたエッジ形状、表面側は下部を大きくカーブさせた形になっています。折りたたみ型端末はどちらかと言えば角ばったデザインの製品が多かったのですが、このW2016はいままでのイメージとは大きく異なる流線型のデザイン。これなら折り畳んだ状態でも手に持った感じはコンパクト、持ちやすそうです。なお、本体サイズは61(W)×15.1(D)×120.4(H)ミリ、重量204グラム。
MUSASHIのデザインはいいけど「スペックがちょっと……」と思った人も多いはず。一方で、このW2016はCPUにExynos 7420(オクタコア、2.1GHz)、メモリー3GB、ストレージ64GB、3.9インチWXGA(768×1280ドット)解像度ディスプレーを2枚、1600万画素カメラとかなりのハイスペック。もちろんLTE(Cat.6)対応でデュアルSIM。これはこのまま日本で出しても十分使える製品でしょうね。ただし、中国での価格は9999元、約17万円とやはりターゲットは社長やらCEOやらのようです。
W2016はサムスンと中国のキャリア、中国電信が合作して発売しているモデル。これに対し、サムスンと中国移動が販売している折りたたみ型スマホもあります。「G9198」は2015年夏発表、CPUがSnapdragon 808、ディスプレーはW2016と同じ3.9インチWXGAのデュアルとこれも悪くないモデル。価格はW2016より少し安くなって8000元前後、約14万円。どちらのモデルもやはり高解像度なディスプレーを2枚搭載しているだけに、価格も高めなんでしょうね。サムスンは過去にリーズナブルな価格の折りたたみ型スマホ「Golden」などを販売したことがあります。Snapdragon 617あたり搭載で10万円以下のモデルもぜひ出してほしいものです。
サムスンを追いかけるように中国メーカー各社から折りたたみ型スマホが出ていますが、定期的に製品を出すだけの力のあるメーカーはわずか。その中でもジオニー(金立)はがんばっており、2015年8月には「W900S」を発売しています。スペックはMT6753(オクタコア、1.5GHz)、メモリー2GB、ストレージ16GB、1600万画素+500万画素カメラのミドルレンジ。ディスプレーも4型480×800ドット2枚と解像度は低め。しかし価格は3000元前後、約5万2000円と十分リーズナブル。MUSASHIの上位モデル、といった感じですね。
そのジオニーが間もなく新製品発表会を開催します。スタイルからして折りたたみ、もちろんスマホですね。2015年のW900Sの後継モデルでしょうが、ミドルレンジ路線をそのまま貫くのか、あるいはサムスンのW2016のような高級路線になるのかは不明です。ジオニーは現時点では日本市場への参入の予定はありませんが、スペックと価格バランスのよい折りたたみ型スマホがもしも発表されるのなら、日本での発売を望む声も聞こえてくるかもしれませんね。果たしてどんな端末をジオニーが出すのか、楽しみです。
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