右を見ても左を見ても、興味のない人には色と大きさ以外にはほとんど違いが分からず、デザイン的にも酷似したモノの多いのが昨今のスマートフォンワールドだ。
そんな中にあって、FREETEL(プラスワン・マーケティングのスマホ関連ブランド名)の「MUSASHI」は極めて目を引くスマートフォンだ。
外見的な第一印象は、10年ほど前に大ヒットした国産の“二つ折りケータイ”をひと回り大きく成長させて、現代風のシャープさを加えたクールな雰囲気となる。
すべての商品のネーミングを純和風な名前にこだわったFREETELのスマホだが、筆者が3月26日の発売日にゲットしたMUSASHIもそこは同様だ。
物理キーパッドが特徴的な「MUSASHI」
パッケージを開くと、MUSASHI本体と交換可能な2000mAhの専用バッテリー、USB/ACアダプター、USB充電ケーブル、取説、保証書、注意事項の記述された用紙などが出てくる。
タッチ画面全盛の時代に、リバイバルしてきたスマホだけあって「本体キーパッドの操作について」という物理キーパッドに関するコメントシートがユニークだ。
キーパッドの説明は、古き良き時代の物理キーパッドになじんだ特定の年齢層ユーザーの期待過剰を多少抑制し、画面タッチを啓蒙するのが目的のようにもとれる。
すでに昔の携帯電話を持った時の指先感覚がほとんど記憶にない筆者には、MUSASHIそのものは単体で見ても、実際に手にとって見ても、それほど違和感のない昔懐かしい携帯電話そのものだった。
10年ほど前の二つ折り携帯電話との最大の違いは、液晶画面が内側と外側の両面にあること。そしてMUSASHIはタッチ液晶も含め内部は完全なAndroidスマートフォンであること。さらに、メールなどの文字入力のすべてとアプリ操作の一部を携帯電話全盛時代のように、物理キーパッドでも実現できることの三点だ。
ここで簡単にMUSASHIのハードウェアスペックについて触れておこう。SIMフリースマホのMUSASHIは、OSにAndroid 5.1を搭載。CPUにクアッドコアの「ARM Cortex-A53」(1GHz)を採用したMT6735Mを使い、メモリーは1GB。OS及びユーザーストレージの容量は8GBと少しだけ心もとない。
外部記憶メディアとしてmicroSDカードスロットを1つ持ち、128GBまでの容量に対応。SIMスロット(microSIMサイズ)は2個用意(3G/LTE対応)されている。
バッテリーは2000mAhとやや少なめ。内側と外側に2枚搭載の液晶パネルは、いずれも4インチ(800×480ドット)でタッチ対応。カメラは背面(800万画素)と前面(200万画素)に搭載している。通信はWi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n)のほかBluetooth(4.0 LE)にも対応する。
筆者の計画購入したモデルはシャンパンゴールドだが、ほかにホワイトとブラックの全3色が用意されている。ノスタルジックな二つ折り携帯電話スタイルを採用したために、往年の携帯電話のようにmicroUSBの充電ポートは本体側面にあり、標準付属の懐かしいmicroUSBイヤフォンジャックアダプターもこのポートに接続して使用する。

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