国産クラウドのチャレンジ!「IDCFクラウド」徹底解剖 第4回
話題のオールフラッシュクラウドもさっそく試してみたよ
安い、速い、シンプル!もつ鍋囲んでIDCFクラウドの魅力を語った
2016年02月29日 08時00分更新
使ってわかったIDCFクラウドの課題とオススメのユーザー
ASCII大谷:では、IDCFクラウドに対する要望や改善点を教えてください。
斉藤:個人的には、サービス間の連携が増えるとうれしいですね。たとえば「RDB」は、仮想ルーターにロードバランサーの機能が標準搭載されているけど、実は自前でロードバランサーの仮想マシンを作った方がより可用性が高められたりします。そこらへんの横の連携ができると自由度が高まって、デザインパターンも増えるのでいいなあと。
大井:求め出すときりがないですが、とにかくエンジニアがもっと楽できるような仕組みが欲しいです。たとえば、複数VMやネットワーク設定を一発で構築できるテンプートが用途別にたくさん用意されているとか、ログはVM作成時にオプション選んでおいたら、勝手にYahoo!ビッグデータインサイトで自動的に解析されて、グラフィカルなUIで分析できるとか。
木下:私はIOPS低めで安いディスクが選べたら、クラウドの遠隔バックアップに使えるかなって思いますね。オールフラッシュの逆で、低速だけど安価なストレージがほしいです。
ASCII大谷:みなさんが使ってみた限り、IDCFクラウドはどのようなユーザーに向いているとお考えですか?
斉藤:個人で検証をしたかったり、検証環境を個人で割り当てたい企業にとっては、安いし、パフォーマンスもよいので向いてると思います。あとはエンジニア教育したいという企業さんも、500円という値段で固定できるので、予算も取りやすいと思います。
ASCII大谷:実際、IDCFクラウド Meetupでは社内の開発・検証環境で一人一人に仮想マシン渡したという事例も紹介されていましたね。
大井:日本語もサポート、SLAもありで、なによりYahoo! JAPAN100%子会社なので、国外のサービスはちょっと……という慎重なお客さんに困っているシステム開発会社さんにオススメです。従量課金はやっぱり怖いというユーザーも多いですしね。
木下:私は中小企業の情報システム部門に向いていると思っています。そういう人をサポートする仕事がしたくて、今の会社に転職してきました。だからIDCFクラウドで情シスの仕事が楽にできたらうれしいですね。直感的に操作できるので、ITにそれほど詳しくない人でも保守しやすいと思います。
ASCII大谷:実際、御社でのユーザー事例はあるんですか?
木下:はい。あるお客様はBCP対策のため、ファイルサーバー内にある税務・会計データを日次バックアップするため、中小企業向けのクラウドバックアップサービスを使っていたんですが、月額で数万円を支払っていました。そこで、VyOSテンプレートによるIPsec VPN接続やIDCFクラウドへのファイル共有を実現するためにワンコインクラウドを活用して、月額3500円程度の構成に置き換えたのが昨年5月です。今まで一度も日次バックアップが失敗したことはありません。
興味ある人はユーザー会にぜひ足を踏み入れて!
ASCII大谷:さて、昨年からユーザーコミュニティのIDCF Meetup!の活動が本格化していますが、そもそもの立ち上げの経緯を教えてください。
斉藤:もともとはIDCフロンティア主催のユーザーイベントしかなかったんです。ユーザー同士が技術情報を交換したり、交流できるようなユーザー会ほしいねということで、IDCFクラウドのユーザーを集めたんです。初心者に振るか、テクニカルな話に振るか、毎回悩みつつですが、興味ある人はぜひお越しください。
大井:IDCF Meetupの1回目は、いきなり斉藤さんにLT振られて、myThingsの話しました。
ASCII大谷:「Lチカってなんやねん」という話ですね。あれはなんだか濃すぎて記事に書けませんでした。木下さんの自宅サーバーをクラウドに置き換える話は面白かったです。
木下:ありがとうございます。ただ、冬の間は部屋が暑くないのでラックの自宅サーバーが4台ほどしっかり稼働しています(笑)。
斉藤:木下さんも大井さんも、毎回面白い話をしてくれるので、ユーザー会としてはとても助かってますね。今後もよろしくお願いしますね。
大井:こちらこそありがとうございます。でも、知らないうちにさらっと「登壇者:大井(決定)」みたいな扱いは今後正していただきたいです(笑)。
(提供:IDCフロンティア)
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