表面に書かれた謎のステンシルの意味は
7.62mm弾の弾薬箱はいくつかもっているので、そのうちの2つをご紹介します。
色のほかにも、2つをよく見るとマーキングの文字が異なります。新しい方はわりとよく見かけるタイプで、文字の意味はM13リンクで連結された7.62×51mm弾200発入り、M80通常弾4発につきM62曳光弾1発をリンクという感じです。OVERHEAD FIREは味方の頭上を超えて射撃という意味なので、後方からの支援射撃に使うということかと思います。
古い方は今まで気付いていなかったのですが、普通の弾丸ではありませんでした。M13リンクで連結された7.62×51mm弾200発入りというのは同じなんですが、弾の種類がM82となっています。調べてみたらこれは空砲。つまり演習などで使う弾丸の出ない弾でした。使用する際は、ブランクアダプターという空砲を連射するためのアダプターを銃の先端に取り付けます。
ひと回り大きい弾薬箱は.50 CAL弾用のモノ。.50 CALは0.50inch caliberのことで、口径0.5インチ(50口径=12.7mm)という意味です。薬莢長は99mmなので、12.7×99mm弾となります。これはブローニングM2重機関銃が使用する弾で、そのことからM2はキャリバー50などとも呼ばれています。
こちらの意味は、M9リンクで連結された.50 CAL弾100発入り、M33 BALL(フルメタルジャケット)弾4発につきM17曳光弾1発をリンク、となります。ちなみにブローニングM2は第二次世界大戦のころからあり、いまでもハンヴィーの銃座などに据え付けられているベストセラー的機関銃で、自衛隊でもライセンス生産された12.7mm重機関銃M2を使用しています。
このほかさらに大きいM430HEDP弾(多目的榴弾)の弾薬箱を持っているのですが、実家に持って行ってしまっていて、手元にありませんでした。M430HEDP弾はグレネードランチャーから発射する直径が40mmもある40×53mmという太くて短い弾で、箱には48発入ります。
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