IBMの文書管理システムにキヤノンMJの日本語OCRを組み込み、生産性向上と業務コスト削減
手書き紙文書の仕分けや入力を自動化、キヤノンMJと日本IBM
2016年02月08日 11時00分更新
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)と日本IBMが2月8日、企業内文書の電子化を推進するデータキャプチャソリューション分野で協力すると発表した。キヤノンMJの日本語OCR技術を組み込んだIBMの文書管理ソリューションを、金融や保険、製造、流通、ヘルスケアなどの業界に向け提供し、文書管理業務の効率化やコンプライアンス対応を支援する。
今回両社では、キヤノンMJが提供する日本語OCR認識ソリューション「Rosetta-Stone-Components」のSDKを活用し、日本IBMの文書入力/分類/配信基盤ソリューション「IBM Datacap」と連携させることで、Datacapでは非対応だった日本語手書き文字も含む紙文書帳票類の電子化/自動分類/キャプチャを実現する。
これにより、申込書や契約書、請求書など紙文書の仕分けや入力などの、これまで手作業で行ってきた作業を大幅に効率化する狙い。さらに、DatacapからIBMの持つコンテンツ管理ソリューション(ECM)などにも連携が可能となり、基幹システムへのデータ取り込みのほか、電子化による紙文書運搬/保管コストの大幅な削減、自動インデックス化、処理スピードの向といったメリットを実現する。
さらにIBM Datacapでは、画像処理や自然言語処理、機械学習などのコグニティブ技術を応用することで、非定型の文書を ビジネスのキーとなる情報を自動的に取り出すことを可能に
キヤノンMJでは、ドキュメントスキャナや複合機などのハードウェア製品も有しており、同社の日本語OCRは国内の金融/保険業界で多くの導入実績を持つという。今回のソリューションにおいては、両社およびキヤノンITソリューションズから販売/サービスを提供するとしている。