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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第74回

iPhoneから自由自在にテキストをコピー&ペースト! 「Clips」を徹底解説

2016年01月20日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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ソフトウェアキーボードから貼り付けられる

 「Clips」はソフトウェアキーボードとしての機能も搭載している。キーボードを切り替えると、コピーしたデータの一覧が表示され、タップするだけで入力できるようになるのだ。キーボードとしての入力機能もあるのだが、英語しか用意されていないので、事実上貼り付け機能として利用することになるだろう。その代わり、コピーしたデータをタップすると、即ペーストされるので、貼り付け作業は不要。連続してペーストする時には通知センターよりも手間がかからない。

キーボード切り替えボタンを押して、「Clips」に切り替える

コピーしたデータが表示される。タップすると直接ペースとされる。「Ab123」をタップすると英語キーボードが表示される

「>」をタップすると、URLを追加するなど、他の貼り付けオプションが選べる

共有メニューから送ることもできる

 画像などは共有メニューから「Clips」に登録することもできるので、コピー操作ができない時でも安心。画像サイズが大きいと通知センターなどにはサムネイルが表示されないが、クリップボードには保存されているし、「Clips」を開けば画像を確認することもできる。もちろん、共有メニューには「Clips」はないので、あらかじめ追加しておくこと。

共有メニューの「その他」を開き、「Clips」をオンにする

共有メニューから「Clips」にテキストやURL、ページタイトル、画像などを登録できる

ファイサイズが大きいとサムネイルが表示されない

アプリを開くと大きな画像も確認できる

テンプレートを登録することも可能

 任意の文字列を登録し、いつでも呼び出すことができる。もちろん、コピー&ペーストを繰り返しても上書きされることはない。「Clips」を起動して「設定」→「テンプレートのコピー」→「新規テンプレートを追加」を開き、テンプレートの題名と文字列を登録すればいい。もちろん、通知センターからもソフトウェアキーボードのどちらからでも入力できる。

「Clips」の「設定」を開き、「テンプレートのコピー」をタップする

「新規テンプレートを追加」をタップする

テンプレートタイトルとテンプレートの中身を入力して、「保存」をタップする

コピーデータ一覧の右にある「>」をタップすると、テンプレートが表示されるのでタップすると入力される

 以上が「Clips」の説明書となる。普段コピー&ペーストをあまりしないなら不要かもしれないが、ウェブサイトからコピーしてブログに貼り付けるといった作業を日常的に行なっているなら必須のアプリだ。360円でPro版にアップグレードするとクリップを無制限に保存できるようになる。筆者的には無料版の5つ事足りているが、それ以上コピーするようなら検討しよう。また、Pro版にすると、ほかのiPhoneやiPadとコピーしたデータを同期したり、Apple Watchで閲覧できるようになる。

Pro版のみの機能を利用すると、アップグレードを勧められる


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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