インターネットイニシアティブ(IIJ)と子会社のIIJグローバルソリューションズは1月18日、中国で提供しているクラウドサービス「IIJ GIO CHINAサービス」のラインアップを拡充した。また中国のデータセンター事業者との提携により、現地での販売/運用支援体制を強化する。
IIJ GIO CHINAサービスは、上海のデータセンターから中国国内向けに、高品質な物理/仮想サーバー環境を提供するマネージドサービス。IIJの中国現地法人であるIIJ Global Solutions Chinaが運営しており、中国国内における通信の“南北問題”にも対応しているのが特徴(関連記事)。
今回、同サービスのラインアップとして、新たに「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」が追加された。VWシリーズは、顧客が自由にOS/アプリケーションを設計/構築できるサーバー環境を、VMware vSphere仮想化プラットフォーム上で提供するサービス。仮想マシンのCPUコア数は12、メモリは128GB(拡張可能)、NICは4、ネットワーク帯域は10Gbps(ベストエフォート、ESXiサーバ間のみ)、データストアは500GB/1TB/1.5TB/2TB(FC)。
なおVWシリーズの提供開始に伴い、これまで提供してきたベースサーバVシリーズ、Xシリーズについては、2016年中にサービス提供を終了する予定。
またIIJでは、今回のサービス拡充を機に、中国のデータセンター事業者であるShanghai Data Solution(SDS、上海数訊信息技術)との提携も行った。SDSとの協力により、現地での販売/運用支援体制を充実させるとともに、パブリック/プライベート/ハイブリッドの幅広いクラウド利用ニーズに応えることで、日中双方の企業顧客におけるクラウドサービスの普及浸透を推進すると述べている。