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確定申告のやり方ガイド

最大65万円控除、確定申告「複式簿記」という大ボスを狩る

2016年01月22日 09時00分更新

文● 盛田 諒(RyoMorita) 図版:『個人事業主・フリーランスのための青色申告』

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一方、青色申告はやることがたくさんある

青色申告ですべきこと

  1. 税務署の承認を得る
  2. 白色申告の「収支内訳書」ではなく「青色申告決算書」を作る
  3. 65万円控除を受けるには「損益計算書」「賃借対照表」を作る

 そして損益計算書・賃借対照表に必要なのが「複式簿記」だ。「主要簿」「補助簿」2つの帳簿からなるため複式簿記という。意味不明だが、正確に収支を記録する方法と思えばよい。具体的にはこんなかんじだ。

複式簿記の内訳

主要簿

  1. 仕分帳:すべての取引を簿記の仕分で日付順に並べたもの
  2. 繰越定元帳:仕分帳の取引を種類ごとにまとめたもの

補助簿

  1. 現金出納帳:現金の出入りをすべてまとめたもの
  2. 残金出納帳:口座上の取引をすべてまとめたもの
  3. 売掛帳:後払いで支払われる売上の取引をまとめたもの
  4. 買掛帳:後払いで支払う仕入の取引をまとめたもの
  5. 経費帳:必要経費をすべてまとめたもの
  6. 固定資産台帳:減価償却する固定資産をまとめたもの

 これを1人でまとめようとすると死ぬため、自分はとにかくデータ入力マシンになり、書類にするところはオンラインソフトにお願いしましょうというのが今回のお話。理解する必要があるのは「売掛金」「買掛金」の概念だ。

 入力するのは「売上」「支出」の2つ。

 売上は「売掛金」(商品を納品したとき)と「回収」(代金をもらったとき)に分ける「2回入力」が基本。たとえば作家なら、原稿を編集者に送ったとき「売掛金」が発生し、原稿料がふりこまれたとき「回収」したことになる。

 おなじように支出では「買掛金」がある。「買掛金」(仕事に必要なものを入手したとき)と「支払い」にわけて「2回入力」するのだ。買ったものは「勘定科目」(科目)として「交通費」などタグのように整理していく。

 所得・税額控除の入力などもあるが、ここは基本的に白色とおなじなので説明は省略する。

 なおムックには「入力のヒント」8項目がある。難しいところはソフト側がサポートするから安心してねという話でもある。

やよいの青色申告オンライン 取引入力のヒント

  1. 家事関連費の按分:取引「個人用」「事業用」は最後に分けてね
  2. 立替:事業のお金を個人が使うのは「事業主貸」逆は「事業主借」
  3. 給料:従業員の給料には「預かり金」が発生するから入力してね
  4. 固定資産:勘定科目「固定資産」で「耐用年数」を入力してね
  5. 科目:自分で作っていいんだよ(ただしなるべく細かく分けてね)
  6. クレジットカード:事業用クレジットカードを作ると便利だよ
  7. 年またぎの処理:支払いを翌年にすると「未払金」逆は「前払金」ね
  8. 自動入力が便利:銀行・カード・電子マネーなどが連携できるよ

 取引内容の入力を終えたら、ソフト上で減価償却費を計算し、「青色申告決算書」を作成する。それが終わったら、青色決算申告書をもとに所得税額を計算して、自動的に「確定申告書B」が作成される。これでおしまいだ。

 ざーっと書いてきたのでかなり雑だが流れとしてはこんな感じだ。あとは細部でつまづいたとき、ムックを見ながら入力していけば青鬼攻略完了、無事65万円控除をゲットできるという流れだ。おめでとうおめでとう!!

 こうやって書いてみると、意外と楽勝にできそうな気がするからふしぎだ。もし青鬼攻略にチャレンジしたくなったら、まずは税務署に相談してみて。無事に申告を終えればきっと天国が待っている。

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