CES 2016レポート 第37回
UHD Allianceカンファレンス レポート
4K Blu-rayもAmazon/Netflixも参加、4K映像の必須スペックはこれだ!
2016年04月12日 23時39分更新
2016年1月4日、2016 International CESの開催に先駆けて「UHD Alliance」はプレスカンファレンスを開催し、エンドユーザー向けの「Ultra HD プレミアム」のロゴと詳細スペック基準を発表した。
4K映像に対応する次世代Blu-ray規格「Ultra HD Blu-ray」、そして「Amazon」「Netflix」と4K映像配信を手掛ける事業者が4K(3840?2160ドット)の解像度と並ぶ高画質のキーテクノロジーと位置づけているのが「HDR」(ハイダイナミックレンジ)、「広色域」といった高画質コンテンツを視聴するための、薄型テレビに要求するための業界の統一規格。
「UHD Alliance」には取締役会メンバーとして、20世紀フォックスウォルト・ディズニー・スタジオ、ユニバーサル・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザーズら映画スタジオ、パナソニック、サムスン電子、ソニーら家電メーカー、Netflix、DirecTVら映像配信・放送事業者、ドルビー、テクニカラーら取締役会会社の他、全35社以上が参加。次世代のプレミアムホームエンターテイメントを製作者の意図通りに体験するための業界統一のスペック基準となる。
今回、「UHD Alliance」からコンシューマ向けに策定された表示装置(現在はテレビディスプレーのみが対象)に向けた「UHD Allianceプレミアム」の要件は、以下の通り。
「UHD Allianceプレミアム」
- 解像度:3840x2160
- 色の階調性:10bit信号に対応
- 色空間:BT.2020の規格準拠、かつ表示性能としての色空間を90%以上を再現
- ハイダイナミックレンジ:EOTF SMPTE ST2084に対応した上で、最高輝度と黒輝度が「最高輝度1000nits以上、かつ黒輝度0.05nits以下」、又は「最高輝度540nits以上、かつ黒輝度0.0005nits以下」のいずれかを満たす
「4K」解像度のみならず、「HDR」の必須条件である10bit信号入力対応、「BT.2020」の広色域対応という仕様は、2015年発売の4K薄型テレビでアップグレード対応な機種が存在するのみ。
更に、「HDR」関連のスペックである最高輝度と黒輝度のスペックは2015年の薄型テレビのハイエンドスペック水準と比較しても非常に基準が厳しく、ごく一部のモデルを除き2016年以降に発売されるハイエンドモデルのみが準拠できる文字通りプレミアムな仕様だ。
「UHD Allianceプレミアム」には、世界各地の「UHD Alliance」のテストセンターによりロゴプラグラムとして認定を受けることができる。
(次ページ「コンテンツ配信やマスター側にも4K/HDR/広色域の基準を設ける」へ続く)
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