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CES 2016レポート 第42回

Dellの本気を見た! 4K2in1モバイルとカーボン素材のLatitude 13 7370実機

2016年01月08日 12時00分更新

文● イトー / Tamotsu Ito

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 米DellはCES2016の会期に合わせてカジノホテル内のプライベートブースでプレスカンファレンスを開催。13インチクラスで"世界最小"のモバイルノート「Latitude 13 7370」や12.5インチで世界最軽量の2in1モバイル「Latitude 12 7275」などを披露した(プレスリリース速報記事はこちら)。

■13インチクラスで"世界最小"のモバイルノート「Latitude 13 7370」

カンファレンスに登壇し、「Latitude 13 7370」を披露するKirk Schell副社長

 左右それぞれ数ミリほどしかない超狭額縁ベゼルのため、13インチ液晶ながら12インチクラスのボディサイズに収まっているのが「世界最小」の理由だ。外観はXPS13に似ている。

 天板やボディー全般に航空機素材と同じカーボン素材を採用して、重量は約1.12kg。搭載されるCPUはインテル Core m、搭載メモリーは最大16GB、SSDは最大512GBまで選択できる。

ボディ全体がカーボン素材でできている。ボディはソフトなコーティングが施されていて、みためにカーボンとは分からない。一方、天板はカーボンの織り目を積極的に見せるようにクリア仕上げになっていた

左側面。パワーデリバリー対応のUSB Type-Cコネクター経由で給電。ポートアダプタ経由なら外部ディスプレイ出力などもケーブル1本で兼用できる。

右側面にはフルサイズのUSBポートもあるので、拡張性は問題なし

 本体左側面のUSB Type-C(Thunderbolt 3対応)を使って、充電、映像&音声出力ができる。ディスプレイはノーマルのフルHD液晶のほか、オプションで3200x1800ドットのタッチ対応液晶を選択も可能という。

 価格は1299ドル(1ドル=120円換算で約15万6000円)から。2016年3月8日からアメリカでデリバリーが開始される。

■12.5インチクラスで世界最軽量、4K液晶も選べる2in1「Latitude 12 7275」

スリムキーボードを装着したLatitude 12。Surfaceをイメージする外観だが、キックスタンドは本体側にはなく、キーボード側についている

スリムキーボード装着時の背面。表面はファブリック素材で、金属的なSurfaceとは異なる雰囲気

 フル機能を持つ12.5インチの2in1ラップトップとして世界最軽量をうたう。液晶部分とキーボードが分離できるデタッチャブルタイプで2048筆圧認識対応のペン入力にも対応。

 対応キーボードは複数用意され、MicrosoftのSurfaceに似たキックスタンドを持つ「Slimキーボード」と、しっかりした打鍵感を持つ「プレミアムキーボード」の2つがある。

 このうちプレミアムキーボードは、タブレット側との合体が磁石のみで、可動部を持たないのがユニークだ。言葉で説明するとわかり難いが、クラムシェル型ノートPCのように閉じた場合は、付け根がヒンジで曲がるのではなくて、端子が外れる形で前に倒れて固定される。倒した状態でもキーボードとタブレット本体は磁石で固定されるので、カバンの中でバラバラになったりはしない仕組みだった。

プレミアムキーボード装着時の側面。キーボードと本体は固定されておらず、溝に引っ掛ける形の固定

タブレット本体をクラムシェルのように倒したところ。よく見ると、クラムシェルのヒンジにあたる部分が分離していることがわかる

キーボードとタブレット本体は無線接続ではなく、物理的に接触する端子でつながる仕組み

 タブレット側の厚みは8mmで、ボディ素材はマグネシウム。単体重量は約730g。画面の表面はゴリラガラスNBTで保護されている。液晶はノーマルのフルHD解像度のほか、オプションで3840x2160ドットの4Kパネルも選択できる。CPUはCore m3/m5/m7から選択できるとのこと。

 アメリカでの出荷は2016年2月からで、価格は1049ドル(約12万6000円)から。

 率直に言ってこの両モデル、甲乙付けがたいキャラ立ちをしている。もちろん価格次第だとは思うけれど、いざ日本でも登場となれば相当話題を呼びそうだ。

●関連リンク
Dell CES2016発表のリリース文(英語)

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