CES 2016レポート 第37回

UHD Allianceカンファレンス レポート

4K Blu-rayもAmazon/Netflixも参加、4K映像の必須スペックはこれだ！

コンテンツ配信やマスター側にも4K/HDR/広色域の基準を設ける

　「UHD Alliance」は、同時に制作側の規格、ガイドラインも発表している。

「コンテンツ配信サービス」

• 解像度：3840x2160
• 色の階調性：10bit信号に対応
• 色空間：BT.2020の色再現性
• ハイダイナミックレンジ：EOTF SMPTE ST2084に対応

「コンテンツ（マスター規格）」

• 解像度：3840x2160
• 色の階調性：10bit信号に対応
• 色空間：BT.2020の色再現性
• ハイダイナミックレンジ：EOTF SMPTE ST2084に対応

「マスター用表示装置」

• 表示装置の再現能力：P3（DCI）色空間を100%以上を再現
• 最高輝度：1000nits以上
• 黒輝度：0.03nits以下

　プレスカンファレンスの会場では、「UHD Alliance」プレシデントを務める20世紀FOX CTOのHanno Basseチェアマンが登壇。2019年にはUltra HDテレビの出荷が1億台、を超えるとの予想を紹介。ワーナー、20世紀FOX、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサルらのスタジオ4社幹部によるパネルディスカッションが行われ、UHD映像、特にの普及のためには業界一丸となって推進していくことが改めて言及された。

　まさ作品面では2016年中には4K作品が100タイトルを超えることが言及され、旧作タイトルの4K化にも話が及んだ。

20世紀FOX CTOのHanno Basseチェアマン

4Kテレビは現在より約3000万台増え1億台へと到達

20世紀FOX社長のMike Dunn氏、ソニー・ピクチャーズ社長のMan Jit Singh氏、ワーナー・ブラザーズのホームエンターテイメント部門社長のRon Sanders氏、ユニバーサルのデジタル配信担当のMichael Bonner氏らが登壇

　「UHD Alliance」が今回定めた「UHD Allianceプレミアム」の基準は、次世代Blu-ray規格「Ultra HD Blu-ray」、そして「Amazon」「Netflix」と4K/HDR/広色域時代を見据えた業界統一の画質の要求水準が確定したことで、今後の薄型テレビのトレンドは確実に4K/HDR/広色域へと向かっていくことになる。

今後のトレンドを方向づけることになる「UHD Allianceプレミアム」ロゴ

■関連サイト

• CES 2016