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魁!! アスキービジトク調査班R 第8回

重要ワード「家事按分」を覚えれば青色申告・白色申告も怖くない!

確定申告で自宅兼仕事場の家賃・光熱費を経費にする方法

2016年01月19日 11時00分更新

文● MOVIEW 清水 モデル●有野いく 編集●ASCII.jp編集部

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光熱費や通信費はどんな計算で経費に組み込めば……?(いくちょん)

電気・通信代は使用時間で割り出せば経費にできる!

ハッチ 家賃も入れたし、これで確定申告はバッチリだ!

宮原 いやいや、まだ家事按分が残ってますよ。光熱費や通信費も経費になります。

ハッチ あっそうですね。電気代、ガス代、水道代、電話代を……これも家賃と同じように面積比で出して……。

いくちょん 光熱費や通信費は面積で変わるものじゃない気がしますけど。

ハッチ でも他に計算のしようがないよ?

ナベコ その前に、すべての光熱費を対象にしていいの?

宮原 仕事をするために自宅を使っている間は光熱費も使いますよね。対象にはなりますが、ガス代や水道代は、電気代に比べたら仕事に使う割合は低くなるでしょうね。これはほとんど炊事・洗濯・お風呂など生活で使う部分であって、仕事で使うものではないはずです。電気代については使用割合のほか、時間で計算するのもいいかもしれません。

ハッチの自宅兼仕事場の光熱費はここまで経費にできる!
・作業時間:8時間×5日=40時間
・40時間÷168時間(1週間の時間合計)×100=約25%
・年間の電気代合計:15万6000円
・15万6000円×25%=3万9000円

光熱費は使用時間で割り出せば、確定申告時に経費にできる!

ムラヤマ 僕はカフェが仕事場所と化しているので毎日の光熱費は少なめ。ただ土曜も働いてるので、5時間×6日=30時間ってところかな。

宮原 私も開業当初は自宅で仕事をしていたのですが、そのときは仕事用スペースのPC、プリンターなどについて消費電力シミュレーターでワット数を計算してみました。そこで出た数字に時間をかけてみたら、だいたい全体の電気代の25%くらいでしたので、それを基準にしていました。

 実際みなさんにそんなマニアックなことをしなさいとは言いませんが、聞かれたときにこんな理由でこんな割合にしたと説明できることが大切ですよ。

PCや周辺機器すべてを測るのか……逆に時給が欲しいレベルの作業になりそう(ハッチ)

ハッチ ここは時間計算の25%でいきます!(面倒だし)

ムラヤマ 経費計算はともかくとして、どのくらい仕事で電気使ってるかは確定申告関係なく気になるから、消費電力シミュレーターは今度使ってみよう。居る時間は短くても、サーバー運用とかのせいで電気代は逆に高くなってるかもしれないし。

いくちょん あとは通信費ですね。

宮原 通信費はたとえばプロバイダー料金やスマホ料金などですが、どのような使い方をしているかによりますね。

ハッチ ネットはほぼ仕事でしか使ってないです。スマホ料金もほとんど仕事かなぁ。

ナベコ こないだソーシャルゲームにはまってたような……。

ハッチ それも仕事……いや、ほんとに仕事なんだってば!

宮原 であれば、プロバイダー料金は経費にしてしまっていいでしょう。スマホ料金は家族分が含まれていませんか? 家族の分が合算されている場合には、自分で使った分だけにしましょうね。

いくちょん 通話とパケットの料金は分けなくていいでしょうか?

宮原 そこまではしなくていいと思います。残りは自動車ですかね。業務用として仕事専用で使っている場合には全額でかまいませんが、日常生活と仕事の兼用という場合には、その割合を計算しないといけませんね。

いくちょん 割合はメーターの値で計算する形ですか?

宮原 いちいち運行記録をつけるのはかなりの手間になるので、時間の割合でいいと思います。週何日仕事で使っているというような形で、時間から計算します。自動車の場合、ガソリン代のほか維持費や償却費、自動車税も経費になりますから、その算出した割合から経費を計算すればOKです。

いくちょん なるほど。車でまた経費が増えてよかったですね。

ハッチ いや、持ってないし(苦笑)

(提供:弥生)

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