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カナデジ〜吉井香奈恵とデジタルカメラ〜第10回

9nine吉井香奈恵と見る、イルミネーションとデジタルカメラ

2015年12月24日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp 写真●鎌田拳太郎

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イルミネーション撮影のコツは「露出補正」と「ぼかし」

 今回の撮影テーマは『イルミネーションを撮る』。連載としては初めて、夕暮れ・夜の時間帯に実施する撮影となりました。カメラはフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフで、比較的光を集めやすい、解放F値が1.4のレンズを組み合わせています。撮影モードはボケのコントロールがしやすい絞り優先(Av)です。

 夜間の撮影で特に注意しなければいけないのが、シャッタースピードの低下による写真のブレです。どんなカメラも、レンズで光を集め、フィルムやセンサーで光を記録して写真を作り出しています。暗い場所では日中よりも少ない光量を補うため、長くシャッターを開ける必要があり(=シャッタースピードが遅くなり)、結果として写真のブレが起こりやすくなるのです。

Photo by Yoshii Kanae

 カメラのISO感度を上げる、なるべく解放F値に近い絞りで撮影する、三脚を使うなどの対策はありますが、今回のような手持ちの撮影では、シャッタースピードに気を配り、ブレないようしっかりカメラを構えることが重要になります。かんちゃんにもそのことを伝え、いつもより注意して撮影に臨んでいただきました。

 撮影しながらあたりを散策していると、徐々に日が落ちて、イルミネーションの光が景色に映える良い時間帯になってきます。さっそく、近くにあった電飾に近付いていくかんちゃん。何度かシャッターを押し、画像を確認して、少し首をかしげています。

 「光がなんとなくさみしい感じに見えるんです」。

 どうやら、イルミネーションの写り方がイメージと違ったようです。もっと華やかに写したい、という感じでしょうか。そういう場合、写真の明るさをコントロールできる“露出補正”をプラスにかけるのが効果的です。電飾の光が強調され、見た目に暖かい雰囲気を出すことができます。さっそく提案してみると、すぐにもう一度シャッターを切る彼女。「そうそう、こういうイメージです!」と、納得のいく写真が撮れたようでした。ちなみに、マイナスの露出補正をかけると幻想的な雰囲気が出せる場合もあるので、色々試してみるとよいでしょう。

Photo by Yoshii Kanae
Photo by Yoshii Kanae

 もうひとつ、前景や背景を大きくぼかすのもイルミネーション撮影の定番テクニックです。絞りを解放に近付けて背景や前景をぼかし、玉状の光、いわゆる点光源を作ることで、全体にふわっとした雰囲気を演出できます。イルミネーション写真と言えば、いくつものまばゆい点光源をイメージする人も多いのではないでしょうか。かんちゃんも、撮影をしているうちにコツをつかんでいったようです。

 「明るいところの写真より設定を合わせていくのが難しいぶん、『いい写真が撮れた!』っていう喜びも大きい気がします。あんまり電飾を撮ることってないんですけど、楽しいですね。カメラの知識がついてきて、色々試せるようになったからかもしれません」

Photo by Yoshii Kanae

(次ページ、「本当に見せたいのは『気持ち』」に続く)

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