このページの本文へ

年末年始の特番を録りまくり! 最新BDレコを買う!! 第2回

各社BDレコで一番長時間記録できるのは? 編集しやすいのは? 用途別に選ぶ! 

2015年12月08日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

見たいところだけ効率良く視聴したい!
もくじ機能はパナ&ソニー、サムネイル表示はシャープ

パナソニックの「見たいところ再生」。もくじ機能の情報を活用し、本編のみなどさまざまな再生が可能。再生するシーンは自由に選択が可能だ

パナソニックの「見たいところ再生」。もくじ機能の情報を活用し、本編のみなどさまざまな再生が可能。再生するシーンは自由に選択が可能だ

 録画の次は再生だ。最新BDレコは、録画済みの番組をただ再生するだけでなく、より快適に楽しむためのさまざまな便利機能が盛り込まれている。

 以前は番組の本編とCMを自動でチャプター分割する「オートチャプター」や、音声付き早見機能などがせいぜいだったが、今はもっと便利な機能が数多く盛り込まれてきているのだ。

 番組再生でもっとも便利なのは、いわゆる「もくじ機能」。これは、インターネット通じて放送終了後の番組の詳細なデータを取得し、時間ごとの番組内容などを表示して好きな部分だけ見られるようにしたものだ。

 この機能に対応しているのはパナソニックとソニー。インターネット接続が必要で、パナソニックの場合は会員登録や毎月の利用料(300円)が発生する。ソニーの場合は登録や利用料などは不要だ。

ソニーの「もくじでジャンプ」。番組内の説明はかなり詳細なものになっていて、番組のあらましをだいたい把握できてしまう

ソニーの「もくじでジャンプ」。番組内の説明はかなり詳細なものになっていて、番組のあらましをだいたい把握できてしまう

 この機能は実に便利で、ニュース番組ならば見たい話題だけを見られるので短時間で視聴が済む。パナソニックは、さらにこれらの情報を利用し、見たいシーンだけを自動再生できる「見たいところ再生」も可能。ワンタッチで歌番組の演奏シーンだけを見るといったことができるのだ。

 東芝はパナソニックやソニーと同様の機能をスマホ用アプリの「TimeOn 番組シーン検索」で提供している。

 スマホ操作が必要になるが、機能としてはほぼ同様だ。このほか、簡易的なもくじ機能として「簡単シーンジャンプ」がある。これは本体だけで使用でき、インターネット接続も不要だ。

 視聴している番組から候補となるキーワードが表示されるので、それらを選ぶと該当する場面へ移動するもの。キーワードの抽出は字幕情報から取得しており、グルメとか旅行といった言葉を抽出して番組の移動をするわけだ。

 これは、同一番組内だけでなく、該当する複数の番組から該当するシーンのリストを表示することも可能。このほか、オートチャプター機能を利用して、自動的に本編のみの再生ができる「おまかせプレイ」もある。CMジャンプの操作が不要で便利だ。

 シャープでは、「新・見どころポップアップ」という機能がある。これは、録画中に番組のサムネイルを時間単位/チャプター単位で取得しておき、録画リストや再生中に表示し、サムネイルの映像を頼りに見たい場面へ移動できる機能。

 インターネット接続なしで使用できるので誰でも気軽に使える。サムネイルの表示は約5分/1分/チャプター別で選択できるので、案外映像だけを頼りにしたサーチでも目当てのシーンにたどり着く。

 しかも、この表示は、録画リスト上では最大18枚のサムネイルを一覧表示することもでき、なかなかに使い勝手がいい。

パナソニックと東芝は
ユーザーに番組をおすすめしてくれる機能が豊富

東芝の「ざんまいプレイ」は、視聴している番組と関連性のある番組をおすすめする「ほかにもこんな番組」など、さまざまな切り口で番組を探せる

東芝の「ざんまいプレイ」は、視聴している番組と関連性のある番組をおすすめする「ほかにもこんな番組」など、さまざまな切り口で番組を探せる

 自分がよく見る番組をおすすめするなど、BDレコが貯まった番組からさまざまな切り口で番組をリストアップする機能もある。

 これは全録レコーダーでは欠かせない機能だが、パナソニックと東芝ではこれをスタンダードモデルにも搭載してきた。

パナソニックでサイドバーを使って録画済みの番組リストを表示したところ。関連した番組や番組内のシーン一覧(もくじ機能)などもサイドバーから呼び出せる

パナソニックでサイドバーを使って録画済みの番組リストを表示したところ。関連した番組や番組内のシーン一覧(もくじ機能)などもサイドバーから呼び出せる

 パナソニックは、サイドメニュー機能で画面の下を選ぶと、視聴中の番組と関連した番組のリストが表示できる。複数のニュース番組でグルメ特集だけを見る場合などに便利だ。

 東芝は「ざんまいプレイ」を搭載。こちらも視聴中の番組と、ジャンルや扱う題材が似た番組や、ユーザーの視聴履歴からよく見る番組をピックアップするなどの機能を備える。

 全録レコーダーと違って、ある程度番組が貯まっていないとあまり有効に使える機能ではないが、家族みんなで1台のレコーダーを使っている場合、自分の好きな番組を素早く探せるのは便利だろう。

 もくじ機能や番組おすすめ機能はまさに最新BDレコならではの機能で、薄型テレビの録画機能などではなかなか楽しめないだろう(東芝のZ20Xシリーズなどのタイムシフトマシン搭載モデルを除く)。

 なお、BDレコならではといえば、スマホなどで外出先からテレビ番組を楽しめる「リモート視聴」も外せない。

 これについては、各社とも基本的な機能はほぼ同様で、放送中の番組の配信、録画済みの番組配信がインターネット経由で行なえる。

 違いとしては、パナソニックはアプリは無料だが、ユーザー登録が必要となること。ソニーもアプリは無料で登録なども不要だが、リモート視聴など一部の機能は有料のプラグインが必要となる。東芝とシャープはアプリ自体が有料となる。リモート視聴を目当てにBDレコ導入を考えるなら、このあたりの違いを検討して選ぶといいだろう。

(次ページに続く、「自分の好みに番組を編集したいならば東芝のレコーダーがいい!」)

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中