このページの本文へ

アラート洪水、属人化スクリプト、後継者不足……事件は現場で起こっている!

運用現場の苦労を知るエンジニア、ソーラーウインズを語る

2015年12月04日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

GUIで容易に使える新世代のシステム運用ツールを手がけるソーラーウインズ。同社のセールスエンジニアとして製品の魅力を語り続けている河人裕一氏に、システム運用現場の課題となぜソーラーウインズが課題を解決できるかを聞いた。

幅広い経験を得るため、SIerからベンダーへ!

 ソーラーウインズのセールスエンジニアとして日々製品の魅力をエンドユーザーやパートナーに伝えてきた河人裕一氏。商社系システムインテグレーターでフィールドSEとしてストレージ製品の導入から構築、保守などをひととおり経験してきた後、今年ソーラーウインズにジョインした。

ソーラーウインズ セールスエンジニア 河人裕一氏

 ジョインした理由はエンジニアとしてのステップアップを考えたからだという。「10年近くストレージにどっぷりだったんですけど、昨今は仮想化やクラウドの時代になってきて、ストレージだけでは技術者として視野が狭くなると考えました。そのため、ネットワークや仮想化、アプリケーションなど幅広い技術を知りたいと思って、ソーラーウインズに入りました」(河人氏)。

 もちろん、システムインテグレーターからベンダーに移ったことは大きなチャレンジだったが、ソーラウインズ製品であればサーバー、ストレージ、ネットワーク、仮想化まで幅広い分野に関われる。「1つの製品を深く追求するのはもともと好きだったので、ソーラーウインズ製品を理解し、幅広く知ってもらうということをやってみたいと思いました」と河人氏は語る。

まずはストレージが疑われる!性能障害の辛酸をなめてきた

 長らくストレージのエンジニアとして働いてきた河人氏は、システムの運用・管理、特に性能面での障害に関するさまざまな辛苦を味わってきた。「システムの性能が劣化すると、必ずストレージから疑われます。ディスクのスピンドル、データの偏り、ネットワークの性能など時には数ヶ月も調査して、ストレージに問題ないことを証明するのですが、システム全体の問題解決になっているわけではないんです。結局、ネットワークが問題になるケースも多いのですが、こうした性能面での低下は、管理者がいち早く把握できるのではなく、エンドユーザーからの問い合わせで初めて理解するというケースが多いです」と河人氏は振り返る。

 こうした管理の複雑さは、仮想化が普及したことで、かえって助長されているところもあるという。「結局、専用の管理ツールを見ないと、データの格納場所がどのコントローラーかわからないというケースが増えています。こうした場合、Excelと頭の中でデータを管理している管理者も多いです」と河人氏は指摘する。

 システムが複雑化し、組織自体がサイロ化している昨今、システム全体を把握している管理者はそれほど多くないという。「SIerからシステムを納品されたものの、いざ性能が出なくなったときにお客様はベンダーやSIerからたらい回しに遭うことも多いようです。データによる見える化を武装していないので、どこにボトルネックがあるか把握していないんです」(河人氏)。

 こうした運用の手間を軽減するための監視ツールは、もちろん商用・OSS含めて数多く存在している。しかし、実際にはコマンドラインの操作やMRTGやWiresharkなどのフリーツールを用いることが多く、見える化や自動化に至っているところは少ないようだ。「けっこう大きい会社でもWiresharkをきちんと読める人は2人くらいしかいませんでした。しかも、ネットワークに問題がないことしか把握できません」(河人氏)。この結局、運用を省力化するためにスクリプトを書いたり、手動で監視を行なうため、作業が属人化。ノウハウや作業自体を後輩に引き継げないという「運用現場の後継者問題」がいろいろなところで起きている。

初心者も上級者も使いこなせるソーラーウインズの監視ツール

 ソーラーウインズの監視ツールは、障害を迅速に発見できるのはもちろん、システムを可視化し、障害の原因や予兆をすばやく知ることができる。河人氏にとっても、初めて触ったソーラーウインズのインパクトは大きかった。「Windowsで動くので、とにかく導入が簡単。ネットワーク監視のNPMとアプリケーション監視のSAMの実行ファイルを起動すると、両者が勝手に連携してくれます」と河人氏は語る。また、仮想サーバー、ストレージ、ネットワークまで含めて一元的に管理できるのも大きなメリット。「一元的にまとめて監視できるツールが意外とない。入社して初めて、ソーラーウインズのセールスポイントであることに気がついた」(河人氏)。

 ソーラーウインズの監視ツールは、初心者でもウィザードベースですぐに使える。インストールから運用までとにかく簡単だ。具体的にはたとえばアラート。「多くのお客様はアラートメールが大量に来るので、なにが本当に重要なのかわからないと困っています。もはやアラートの洪水になることを前提に、何回もアラート出せますか?という相談を受けることもあります」(河人氏)。

 その点、ソーラーウインズのツールでは、たとえば高負荷状態が10分以上継続したらアラートを出すといった設定をGUIで行なうことで、スパイク的なトラフィックにも対応できる。「80%超えたら、即アラート!ではない、人間の考えにより沿ったアラートを作れます。ほかのツールではSQLで細かく条件を指定する必要がありますが、ソーラーウインズではクリックだけで作れます」(河人氏)。そして、カスタマイズされた設定はそのまま運用のノウハウとなり、他のユーザーに引き継ぐことができる。利用者のレベルに合わせてさまざまな使い方が可能なのが、大きなポイントと言える。

GUIで複数のアラートの条件設定が可能

必須のアラートだけがきちんと表示される

 また、レポートが容易なのも大きなメリットだ。「多くの会社ではデータをCSVで出力できるか聞かれます。結局、データをExcelに移して、みなさん独自にレポート作っているんです」(河人氏)。これに対してソーラーウインズはボタンを押すだけで簡単にレポートを生成できるため、作業時間を圧倒的に短縮することが可能だ。デフォルトで150種類くらいのレポートが用意されているので、それらを自社向けに容易にカスタマイズできるという。

150種類のレポートをカスタマイズして使える

 マルチベンダー対応もソーラーウインズならではのメリットだ。「ストレージの場合も、単一ベンダーの大型ストレージのみ使っているケースは少ない。ミッドレンジの下に、他ベンダーのローエンドのストレージを複数使っているケースが増えています。こうしたお客様は、わざわざベンダー独自の監視ツールを複数入れたり、コマンドラインで一台ごとに操作しています」(河人氏)。でも、ソーラーウインズであればマルチベンダーで多数のストレージを監視でき、ハードウェアより上位のLUNや仮想マシンなども連結して見ることができる。

エンドユーザーはシステム全体を意外と把握していない

 日々、ユーザーからいろんなフィードバックを受ける河人氏。システム全体の運用を効率化しなければならないのはわかっているが、なかなか取り組めないというユーザーの悩みは深いという。「もちろん、昔のツールへの信頼、新しいツールへの抵抗があることも理解しています。でも、数年前までなかったクラウドを今では使ってますよね。同じようにシステム全体を運用するという課題に対し、われわれの新しいツールを使ってチャレンジしていただきたい。そのためにも、当たり前のことを当たり前にできることをきちんと説明していきたいです」と語る。

「われわれの新しいツールを使ってチャレンジしていただきたい」(河人氏)

 監視ツールを導入することで、システムに影響を与えるのではないかと考えるユーザーは多いが、ソーラーウインズの場合、その心配はない。実際、河人氏がツールをインストールした専用のノートPCを持ち込んだり、許可の上、顧客の環境にインストールして見える化を披露することも多いが、問題になったことはないという。「実は米国ではオンサイトで直接ユーザーに伺うケースはほぼゼロ。リモートでインストールした後、Web会議ツールで打ち合わせることも多い。日本でもこうしたリモートのデモや技術支援のニーズは増えている」と河人氏は語る。もちろん、見える化した結果、問題なかったことがわかったり、その場で問題が解決してしまって案件にならないケースもないことはない。しかし、とにかく試用してもらい、使い勝手を実感して導入してもらうというのがソーラーウインズのスタンスだ。

ネットワーク監視ツール(NPM)、コンフィグ管理ツール(NCM)30日無償体験キャンペーン

 ソーラーウインズ社のコンフィグ管理製品「ネットワーク コンフィギュレーション・マネージャー」は、新バージョン Ver7.4より、アライドテレシス製ネットワークスイッチ製品に対応した。国内企業でも導入実績の多い製品に対応したことで、複数ベンダー製品が混在した環境でのコンフィグの一括設定や定期バックアップ、ポリシー違反の検知などが、いっそう便利になる。

 ソーラーウインズでは「ネットワーク パフォーマンス・モニター(NPM)」と「ネットワーク コンフィギュレーション・マネージャー(NCM)」の、30日間特別無償体験キャンペーンを実施中だ。

 下記の案内に従って、いますぐソフトウェアをダウンロードしてみよう!


■関連サイト

(提供:ソーラーウインズ)

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中