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Xperia Z5シリーズ3モデルを徹底レビュー 第2回

Xperia Z5はどこが変わったか 前機種からの強化点をチェック

2015年12月01日 12時00分更新

文● 島徹 編集●南田ゴウ

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音楽関連はライバルのiPhoneを大きく凌駕
Z5シリーズはハイレゾとノイキャンを両立

 「Xperia Z5シリーズ」は、iPhoneや一般的なスマホでは再生できないハイレゾ品質の楽曲(WAV、FLAC、ALAC、DSD形式の楽曲ファイル)を標準のミュージックプレーヤーでそのまま再生できる。「mora」や「e-onkyo」などで販売されているFLAC形式やWAV形式の楽曲なら、最大192kHz/24bitまでの音源をそのまま出力可能だ。

 以前のハイレゾ楽曲はクラシックや洋楽中心だったが、最近では邦楽やアニソンなどの販売も増えつつある。また、以前はDACなどの外付け機器がなければハイレゾ品質で再生できなかったが、「Xperia Z5」シリーズなら購入した楽曲ファイルをコピーするだけで気軽に楽しめる。高音質な楽曲や、高音質を前提としたミックスの楽曲に興味はあったが、対応機器などを持っていなかった人は一度試してみるといいだろう。

「Xperia Z5 Compact」と、専用のハイレゾ対応ノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-NC750」を接続。形状は一般的なヘッドホンと同じで軽量だ

32GBの内蔵ストレージに加えて、最大200GBまでのマイクロSDXCに対応。iPhoneよりも大量の楽曲を持ち運べる

 「Xperia Z5」シリーズはさらに、このハイレゾ音源をノイズキャンセリングヘッドホンをつかって外出先でも気軽に楽しめる。

 一般的なノイズキャンセリングヘッドホンは、耳元のヘッドホンと処理回路が入ったコントロールボックスの2つで構成されている。このため、一般的なヘッドホンと比べて重たくかさばるので持ち歩きに不便だ。さらに、ノイズキャンセリングを使うには定期的な充電も必要となる。

 だが「Xperia Z5」シリーズと対応のノイズキャンセリングヘッドホンなら、コントロールボックスも充電の手間も必要ない。仕組みとしてはソニー製ウォークマンと同じで、Xperia Z5側でノイズキャンセルの処理と電源供給をしてくれる。通勤や長距離の移動でも気軽に持ち歩きやすく、回りの音を気にせずリラックスした状態で曲を楽しめた。

 対応ヘッドホンはソニーストアで販売されており、ハイレゾ対応の「MDR-NC750」なら直販価格で13824円、通常モデルの「MDR-NC31EM」なら直販価格で5940円だ。一般的なヘッドホンとそこまで変わらない金額なので、外出中に楽曲を楽しむ人にオススメしたい。

「MDR-NC750」はハウジングの外側にノイズ検出用のマイクが搭載されている。これを録音に使ったバイノーラル録音にも対応

 さらに、これらの2つのノイズキャンセリングヘッドホンの隠れた機能として、ダミーヘッドやバイノーラル録音と呼ばれる機能がある。ノイズキャンセリングヘッドホンを付けたまま動画録画や音声レコーダーで録音すると、前から後ろに走り抜ける車の音や、後ろからの人のささやきなどを、実際にその場にいるかのような臨場感で録音できる。最近流行の360度パノラマ写真のように遊びがいがあるので、せっかくヘッドホンを購入したなら試してみると面白いだろう。

→次のページヘ続く (XperiaはカメラもZ5で新型

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