超広角24mmの2300万画素カメラを搭載
4K動画撮影で効く電子式手ぶれ補正も便利
広角24mmの2300万画素カメラを搭載。撮影サイズは標準で800万画素の3840×2160ドット、最大で2300万画素の5520×4140ドットを選べる。
「Xperia Z4」以前のモデルと比べると広角25mmから広角24mmに変わったことで、たった1mmの変化だが撮影範囲が大きく広がった。これまで2000万画素撮影では利用できなかった「プレミアムおまかせオート」が、Xperia Z5シリーズでは2300万画素撮影でも利用できる。さらに、以前はプレミアムおまかせオート撮影中に変更できなかった「明るさ」や「色合い」の調節にも対応した。
「iPhone 6s」の1200万画素カメラは推定で広角28mm相当とみられ、Xperia Z5シリーズの広角25mmのほうが撮影範囲はかなり広い。解像感についても広角なぶんを差し引いてもややXperia Z5のほうが良好だが、2300万画素と1200万画素という数字ほどの差は感じられなかった。
実際の操作だが、世界最速0.03秒に高速化したというオートフォーカスは確かに快適だ。従来のコントラスト方式と一眼レフなどに採用されている位相差方式を併用するハイブリッドAFを搭載している。特に、背景の色と見分けのつけにくい被写体にフォーカスを合わせる場合や、屋内などやや暗い場所で撮影する場合、「iPhone 6s」や「Xperia Z4」だとフォーカス合わせにやや迷うのだが、Xperia Z5なら多くのシーンですぐにフォーカスが合う。
インカメラは510万画素のものを搭載。Xperia Z3以前のモデルは200万画素台で白飛びや黒つぶれも出やすかったが、Xperia Z5ではしっかりと被写体を描写でき、発色もしっかりとしている。
撮影モードは120fps撮影のタイムシフトビデオやAR撮影、4Kムービー撮影などに対応。120fps撮影は撮影後に必要な部分だけをスローモーションにできるなど、見やすい動画に編集しやすいのは便利だ。
4K動画撮影は電子式手ブレ補正を全モデルに搭載。また、録画データをmicroSDXCカードに記録できるので、録画容量を確保しやすいうえにUSB3.0対応カードリーダーを使えば高速にPCへ取り込める。
また、Xperia Z5シリーズの4Kビデオ撮影は今後普及するとみられるH.265(HEVC)コーデックでの録画にも対応している。通常のH.264コーデックは約55Mbpsだが、H.265ではほぼ同等の画質にもかかわらず約35Mbpsで記録できた。4KやH.265を快適に扱うには高性能やPCや最新のアプリが必要だが、4Kビデオを長時間録画したい人はH.265モードでの録画も活用してみるといいだろう。
→次のページヘ続く (Z5は不満点をつぶした万能機か)
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