Lian-Li
「PC-O8WX」
●URL:http://www.lian-li.com/en/dt_portfolio/pc-o8/
●実売価格 5万7000円前後
強化ガラスのパネルを2面に用いたLian-Liお得意のキューブ型PCケースで、E-ATX規格までのマザーボードに対応する。ルックスはキューブ型だが内部構成はフルタワー相当なので、実際に目の当たりにすると「かなりデカイ」という印象をうける。本体サイズは341(W)×404(D)×428(H)mmだ
前から、横から、マザーボードが丸見え!
LED調光も自在な強化ガラスパネル採用ケース
PCケースのトレンドは日々移ろいゆくが、PCケースメーカーが掲げる理想や方向性はそう簡単に変化しない。
ちらほらと見え始めた強化ガラスパネルというトレンド素材を、キューブ型や省スペース型PCケースを得意とするLian-Liが調理するとどうなるのか。その答えが「PC-O8WX」というPCケースに現れている。
正面から見たところ。ガラスパネルはネジ4本で固定されているので簡単に取り外せる。正面からみて左側がマザーボード配置場所、右側の3連120mmファンが配置されている部分がシャドウベイと電源ユニット配置場所となる。ストレージや電源をまとめて左に配置することで、ケース真正面から見た際にマザーボード部をさえぎるパーツやフレームがなくなるメリットが生まれる
これは背面から見たところ。向かって右側がマザーボード部、左側がストレージ+電源ユニット部としたヒートゾーン構造により、最適なエアフローと冷却が行なわれるようデザインされている。マザーボード側の排気ファンは120mm、ストレージ側の冷却ファンは120mm×2が標準搭載される
側面のガラスパネルもネジ4本で簡単に外せる。ガラスはスモーク仕様なので若干暗いが、本製品は派手なLEDストリップ(テープライト)が3本付属するので、パソコン起動時はかなり鮮やになる。側面側も余計なフレームなどがないのでマザーボードやPCパーツが丸見えとなる。見られることを意識して格好良いパーツ選択をしていきたい
電源スイッチとUSBポートはケース上面に配置。ケースの中身を見せるのが信条のケースなので、スイッチ周りのデザインは主張しないシンプルなものだ
ガラスパネルにエアフロー用の穴はなく、ケース内の吸気は側面にあるスリットから行なう。ケース内部へのホコリの侵入を防ぐ防塵メッシュフィルターも装着されている
冷却能力を高める水冷CPUクーラーの搭載も可能だ。大型ラジエーターを持つ水冷CPUクーラーを搭載する際は、ケース上面(全長240mmまで対応)とケース前面(3連クーラーの前方、全長360mmまで対応)に配置できる。ケース上部に固定するときネジ留めされたフタを開けてエアフローを確保できる
シャドウベイはHDDケージ内部に3.5インチベイ×6、ケージ上下に2.5インチベイ×1ずつを持つ。HDDケージに冷却ファン(120mm×2)を固定する設計だ。HDDの固定方法はネジ留めタイプだ
LEDの調光は専用のLEDイルミネーションコントローラーから行なう。調光コントローラーはハードウエア制御でケース内部に取り付ける
LED発光色の調整はケース背面にあるツマミ状のコントローラーをグリグリ回すとR/G/Bの調整ができる
LEDストリップとはリボン状のLEDパーツのこと。マザーボードではなく専用調光ユニットに差し込んで使用する
発光イメージ
ガラス製パネルを使ったLian-Liのケースは、同社が得意とするキューブ型ケースとして登場させた。
だが省スペース型のキューブにはせず、サイズは大きいが可能なかぎりパーツやフレームでさえぎらずにマザーボードを魅せる工夫や、LEDを好みの色に調光できるコントローラーを付属させるなど、PCケースの中身を「より良く魅せる」ことに注力した設計だ。
やっぱりガラスパネルのPCケースなら派手に見せたいよね、なんて考えてる自作PCユーザーならば本製品の開放感あふれる内部設計にグッとくるはずだ。