日常生活ではSNS伸長の陰でメール使用率は徐々に低下
Thunderbirdを世界で2番目に使っているのは日本だった!
2015年10月19日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>
利用率はメールがトップの一方で、メール離れも加速
平日の朝はメールチェックで始まるというビジネスパーソンも多いだろう。もはや仕事においてメールの利用は欠かせない。では、どのようなメーラーが使われているのだろうか。メールの利用率と共に、メーラーのシェアとメール環境の変化について見ていこう。
総務省 情報通信政策研究所の「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」から、コミュニケーション系メディアとしてのメールとソーシャルメディアの利用率について確認したい。同調査の対象日において実際に「メールを読む・書く」という行為をした人の比率(行為者率)は以下のようになった。
全年代で平日の行為者率を見ると、ソーシャルメディア行為者率は平成24年/2012年から平成26年/2014年で13.2%から28.3%と倍以上に増えた一方、メール行為者率は57.8%から47.3%へと減少傾向にある。ただし、まだメールの方がSNSを上回っている状態だ。
しかし年代別に見ると話は違ってくる。平成26年時点で10代はメールが30.7%でSNSが50.7%、20代ではメールが49.8%でSNSが56.3%と、若年層ではSNSがメールを上回っているのだ。30代以上ではまだメールの方が上回っているものの、30代、40代共にメールの行為者率は低下し、ソーシャルメディアの行為者率は上昇している。
全体に、メールの利用率は減少し、コミュニケーションのメインツールは若年齢層を中心にソーシャルメディアに移行しつつあると言えるだろう。なお、50代、60代では、メール、ソーシャルメディアともに行為者率が増加したが、これは中高年層においてモバイル機器などが普及してきたことの現われと見るべきだろう。
(次ページでは、「OutlookとGmailの二強」)
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