「売れるECサイト」は何をやっているのか? 7000社超のEC支援実績を持つ「いつも.」のコンサルタントが、売上アップに欠かせない戦略・戦術・施策をまとめた書籍『ECサイト[新]売上アップの鉄則119 オムニチャネル時代の集客から接客まで』から、現場ですぐに使えるノウハウを厳選して紹介します。
ECサイトの写真で特に重要なのは、第一印象を決めるファーストビューの写真です。「使う瞬間」「使っている場面」「使った後」の3のパターンで、商品に合った写真を用意します。
メーカー提供写真も有効活用する
ECサイトの写真は、「自社で撮影する」「プロに外注する」「メーカー提供の写真を使う」の3つの入手方法があります。予算に余裕があればプロに外注しますが、開業間もない時期は、自社で撮影するのが一般的でしょう。
メーカー提供の写真は、他の競合サイトとかぶる可能性があり、使用に否定的な意見がありますが、使いどころもあります。楽天市場に出店したら、とにかく商品登録を増やすことが大事ですが、商品写真を1つ1つ撮ると膨大な時間がかかってしまいます。そこでメーカーの提供写真を使って商品を登録し、お客さまの反応がよければあらためて写真を撮影します。最近はメーカー提供の写真もクオリティが上がっているので、このようなステップで使い分けるとよいでしょう。
ただし、独自の世界観を全面的に訴えているサイトの場合は、イメージが壊れるので、メーカー提供の写真は使ってはいけません。
「使う瞬間」「使っている場面」「使った後」で選ぶ
写真は主に商品ページで必要になりますが、特に重要なのが「第一印象」を決めるファーストビューのイメージ写真です。ファーストビューの写真は「使う瞬間」「使っている場面」「使った後」から商品の特性を見て選びます。
「使う瞬間」は、食品で有効です。口の中に入る前段階の写真を撮影します。「使っている場面」は、アパレル関係です。洋服であれば、モデルが着用している場面です。洋服が複数ある場合は、同じモデルを使います。そのモデルのファンがつくとともに、モデル自身がサイズ感を表しているので、「この人がMなら、私はSね」などとサイズの決定がしやすくなるのです。
3つめの「使った後(どうなるかのイメージ)」の写真は、健康食品などが挙げられます。パッケージや商品をいくらきれいに撮影しても意味がないので、使用後のイメージを膨らませて、お客さま自身のことに置き換えて見てもらえるようにします。