「売れるECサイト」は何をやっているのか? 7000社超のEC支援実績を持つ「いつも.」のコンサルタントが、売上アップに欠かせない戦略・戦術・施策をまとめた書籍『ECサイト[新]売上アップの鉄則119 オムニチャネル時代の集客から接客まで』から、現場ですぐに使えるノウハウを厳選して紹介します。
ページの下部は「第2のファーストビュー」と言えるぐらい重要です。特にスマートフォンでは一気にページ最下部までスクロールするので、充実していないとすぐに離脱します。コンテンツが充実していれば、検索でも有利です。
スマートフォンユーザーの行動を意識する
従来のECサイトの最下部は「お買い物ガイド」「カード・決済情報」などの基本情報が当たり前でした。これらの情報は、すでに利用したことのあるお客さまにとっては必要ないものですし、何よりスマートフォン時代にはそれではもったいないです。
スマートフォンユーザーは、従来とは違うECサイトの閲覧方法をしています。ページを訪れたらファーストビューから順に下へではなく、いきなり一番下までスクロールします。中には、最初に最下部までスクロールして、それから順に上に戻っていくお客さまもいます。多くの人はページの最下部に到達した時点で、引き続きページに残るか、そのまま離脱をするか考えます。
離脱を選ぶお客さまの多くは、コンテンツ不足や不便に感じていると考えられます。これ以上見るものがなかったり、サイト内を回遊する方法が見当たらなかったりといった状況が、お客さまの気持ちを冷ましてしまうのです。
もし商品に関連した有益な情報や、他のページへのナビゲーションがあったら、お客さまは引き続きサイトに残ってくれるでしょう。このチャンスを逃さないように、ファーストビュー同様、ページの最下部は手を抜かず、コンテンツを充実しておく必要があります。
読み物コンテンツを充実させる
ページの最下部には、単なる商品情報だけでなく、商品以外のコンテンツをできるだけたくさん掲載しましょう。コンテンツの充実により、ページ閲覧数の増加や検索順位が有利になり、サイト全体のアクセスアップにもつながります。
商品以外の情報とは、会社概要、仕入先の農家の話、商品を使ったレシピ、お客さまの声などです。ECサイトに関係するものであれば、どんな話題でも構いません。多くのお客さまが目にする場所なので、読み物コンテンツを揃えるべきです。
コンテンツの見せ方は、ニュースアプリのような、写真+テキストリンクで構成されたバナーが2列×4つなど、複数並べる方法が主流になっています。
繰り返しになりますが、ページ最下部は、トップページのファーストビューと同じくらい重要です。この認識は必ず持ってください。