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ソニーのノイズキャンセルはハイレゾ時代に突入!  第2回

7万円の高級ウォークマン「ZX100」の音質はココが違う!

2015年09月23日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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一番肝心な高音質設計はさらに徹底した作りを採用

ボディー外装はアルミ削り出しによる筐体を採用

ボディー外装はアルミ削り出しによる筐体を採用

ボディー内のバスプレートは銅メッキ+金メッキを施してある

ボディー内のバスプレートは銅メッキ+金メッキを施してある

 NW-ZX100で多くの人が気になるのは、シャーシや回路などの高音質設計だろう。ここは当然ながらNW-ZX1やNW-ZX2のノウハウや、新たな技術も惜しみなく投入し、徹底した作りとなっている。

 まずシャシーは、NW-ZX2と同じアルミ切削ボディーを採用。しかもこれに銅メッキ(伝導率の向上)+金メッキ(腐食などによる経年劣化を抑える)を施した低インピーダンスなバスプレートを組み合わせている。

 理由は、ボディーのコンパクト化により基板の面積も小さくなっているので、グランドの面積も小さくなってインピーダンスが高くなってしまうことを防ぐため。

基板とキャビネットの固定には、金メッキを施したビズを採用

基板とキャビネットの固定には、金メッキを施したビズを採用

導電ビスを採用。電気信号の安定化により低音が引き締まるという

導電ビスを採用。電気信号の安定化により低音が引き締まるという

 そして回路基板はA20シリーズでも採用したFilled Via構造を採用し安定した信号伝送を実現。新高音質無鉛はんだの採用や、シャーシと基板を止めるビスに導電性を持ったビスを使用して基板を通る電気信号を安定させるなど、細部まで徹底してこだわっている。

ポータブルプレーヤーながらOS-CONを4つも搭載

ポータブルプレーヤーながらOS-CONを4つも搭載

 もちろん、高音質パーツも従来以上に贅沢に使っている。ZXシリーズの高音質の代表格とも言える「OS-CON」(このパーツが大きいため、下部がふくらんだデザインになっている)は個数は4個でNW-ZX1と同じだが、容量が大きなものを採用。

無酸素銅(OFC)を採用したケーブル。中音域の特性が伸びるという

無酸素銅(OFC)を採用したケーブル。中音域の特性が伸びるという

電源部には低抵抗ケーブルおよび保護回路を採用する

電源部には低抵抗ケーブルおよび保護回路を採用する

 そして、フィルムコンデンサーの使用や、バッテリーからの電源ケーブルは低抵抗ケーブルや低インピーダンス化された保護回路を採用するなど、NW-ZX2の手法を採り入れている。

 さらには、44.1kHz系と48kHz系の独立したクロックを2基内蔵するなど、これまでの高音質技術をフルに投入している。

(次ページに続く、「ヘッドホンは付属せず 別売でノイキャン対応ヘッドホンを用意」)

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