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最強のウォークマン、ヘッドフォン、アンプを実機レビュー!第3回

あらゆる音がDSDクオリティー! ソニーの27万円のヘッドフォンアンプ「TA-ZH1ES」

2016年09月14日 10時00分更新

文● 鳥居一豊

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 新ウォークマンヘッドフォンなどのハイエンドモデルが揃ったソニーの「Signature Series」をじっくりとレビューしていく本特集。今回は据置型ヘッドフォンアンプの「TA-ZH1ES」を紹介していく。

 ポータブルではない据置型ヘッドフォンアンプは、ソニーとしては初の商品化。税抜希望小売価格価格は27万8000円と、こちらも高級路線のモデルとなっている。

多くの種類のバランス出力や
リニアPCM最大768kHz/32bit、DSD最大22.4MHzに対応

TA-ZH1ESの前面パネル。右にあるボリュームのほか、バランス3系統、アンバランス2系統のヘッドフォン出力を備える。XLR端子以外は真ちゅうパーツで支持されている
TA-ZH1ESの前面パネル。右にあるボリュームのほか、バランス3系統、アンバランス2系統のヘッドフォン出力を備える。XLR端子以外は真ちゅうパーツで支持されている

 最大のポイントはバランス出力への対応と言えるだろう。バランス出力の端子は、新ウォークマンのNW-WM1A/WM1ZやMDR-Z1Rで採用した4.4mm(5極)端子、3.5mm(3極ミニ)端子、XLR(4極)を装備しており、すでに登場しているバランス接続用ケーブルの多くの規格に対応している。ちなみにAstell&Kernなどが採用している2.5mm(4極)は非採用だ。

 対応するデジタル信号は、リニアPCM最大768kHz/32bit、DSD最大22.4MHzと、対応サンプリング周波数はもっとも広い。

背面には電源端子のほか、アナログ音声入出力、3系統のデジタル入力を備える
背面には電源端子のほか、アナログ音声入出力、3系統のデジタル入力を備える
ウォークマン/Xperia用の入力端子は右側面の手前側にある。頻繁に着脱することを考えて手前側にしたのだろう ウォークマン/Xperia用の入力端子は右側面の手前側にある。頻繁に着脱することを考えて手前側にしたのだろう

 入力端子は、光デジタル×1、同軸デジタル×1、USB×1、ウォークマン/Xperia専用端子×1。さらにアナログ音声入力端子も1系統備えている。ヘッドフォン出力の多彩な装備と合わせて、さまざまな機器との接続が可能になっている。

 放熱のための開口部が設けられた上面には、操作のためのボタン類とディスプレーを搭載。

 特徴的なのは、入力、出力ともにセレクターがあること。2つのヘッドフォン出力への同時出力は行なえない。

 ヘッドフォン出力を切り替えると、端子部の上部にある白いインジケーターが点灯するので、どの出力が選ばれているがすぐにわかる。ちなみに、アナログ音声出力(プリアウト)も出力オフ/可変出力/固定出力を選択可能。このアナログ音声出力を使えば、プリアンプやD/Aコンバーターとして使うこともできるわけだ。

上面にある操作ボタンと表示ディスプレー。2行表示で視認性は良好。ディマー設定で明るさの調整も可能だ。入力/出力セレクターはボタンを押すと順送りで切り替わっていく
上面にある操作ボタンと表示ディスプレー。2行表示で視認性は良好。ディマー設定で明るさの調整も可能だ。入力/出力セレクターはボタンを押すと順送りで切り替わっていく

 本機にはリモコンも付属するが、上面の操作ボタンにはメニュー操作用のボタンもあり、メニューによる設定もすべて行なうことが可能。ゲイン切り替えはHighとLowの切り替え式だ。

底面はほぼ全面が開口部となっており、放熱性をかなり意識した作り。インシュレーターはおなじみの偏心インシュレーターだ 底面はほぼ全面が開口部となっており、放熱性をかなり意識した作り。インシュレーターはおなじみの偏心インシュレーターだ

 最近のアンプはシャシーの剛性を高めることがひとつのトレンドになっているが、TA-ZH1ESはほぼ全面に放熱のための穴が空いており、あまり強度が高いようには見えない。

 これは底面のシャシーがオーディオ基板や各種のパーツを固定するメインシャシーとなる一般的なシャシー構造とは異なっているため。

 TA-ZH1ESのシャシー構造は、下から順にボトム・パネル(2層構造)、FBシャシー、フロント、リア、サイドパネルが一体となったWall、トップパネル(2層構造)となっている。

 「Wall」と呼ばれるのがメインシャシーだが、これはボディーそのものでもある。アルミ押し出し材で一体成型されており、強度が極めて高い。

 このWallに基板などを配置するFBシャシーを固定し、上面、底面の保護および補強パネルを重ねた構造だ。かなり複雑で手間のかかる構造となっている。ソニーでは、これを「FBW」(フレーム・ビーム・ウォール)シャシーと呼んでいる。

 また、トップパネルは鉄とアルミの2種の素材を組み合わせとし、固有の共振周波数を抑えている。

 さらに放熱のための穴の大きさや間隔を工夫することで放熱だけでなく、筐体内部の共鳴が外に逃げやすいように設計されている。デザイン処理と思われたドットパターンも配置や穴の深さを音質を確認して決定しているそうだ。

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