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ソニーのノイズキャンセルはハイレゾ時代に突入!  第2回

7万円の高級ウォークマン「ZX100」の音質はココが違う!

2015年09月23日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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A20とは異なって聞こえる
音楽再生時のノイキャンの効果

ノイズキャンセル機能のメニュー。オン/オフはここで行なう。環境選択やノイズキャンセル量の微調整もできる

ノイズキャンセル機能のメニュー。オン/オフはここで行なう。環境選択やノイズキャンセル量の微調整もできる

ノイズキャンセルの環境選択。NW-A20HNと同様で環境に合わせて選択できるが、基本的にはフルオートAINCのままで問題ない

ノイズキャンセルの環境選択。NW-A20HNと同様で環境に合わせて選択できるが、基本的にはフルオートAINCのままで問題ない

 最後に、ノイズキャンセルの効果についても触れておこう。音楽なしでのノイズキャンセルだけの効き具合は、A20HNシリーズとほぼ同様。低周波を中心とした暗騒音ノイズがすっと消えて静寂感が感じられるが、声そのものはあまり消えない。基本的な回路技術が共通で、イヤフォンが同等品であるため、当然の結果だろう。

 だが、音楽を聴きながら使っていると、音の消え際の余韻やボーカルのブレスの印象がより鮮やかになると感じる。これはノイズキャンセルによって暗騒音の影響がなくなり、埋もれがちだった微小音がしっかり耳に届く効果だろう。

 暗騒音ノイズは音楽を聴いていると無音部分でもない限り気にならないが、音楽を鳴らしているときでも案外耳には入っていて、音楽のディテールが埋もれてしまっていたとわかる。

 ハイレゾは微小レベルの細かな音や、空間に広がっていく響きのような演奏場所のさまざまな音まで収録しており、それが音場感や空気感として感じられる。それが周囲の雑音でかなり汚れてしまっては、ハイレゾを聴く喜びも半減してしまう。

 ノイズキャンセルは屋外でのハイレゾ再生には必須かも!! これは個人的には大きな発見だった。低音から高音までワイドレンジなハイレゾ再生で、ノイズキャンセル機能を加えるのはかなり難しかったはずだが、その効果は明らかだ。ハイレゾ+ノイズキャンセルはアウトドアでの音楽の質を大幅に高めてくれると実感した。

好きなプレーヤーと組み合わせて使える
ノイキャン対応イヤフォン登場!

 ハイレゾ+ノイキャンを実現したウォークマンのA20HNとZX100を2回にわたって紹介してきたが、すでにお気に入りのハイレゾ対応プレーヤーを持っている人にとっては欲求不満が貯まってしまうかもしれない。それは筆者も同じだ。

 しかし、ソニーはそのあたりもしっかりとケアしてくれる。ハイレゾプレーヤーを含むいろいろな機器と組み合わせて使える単体型のノイズキャンセルイヤフォンも発売されるのだ。

 次回はその注目モデルと合わせ、ノイズキャンセル技術の仕組みやソニー以外のノイズキャンセルヘッドホンなども含めて紹介していこう。

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